科目「日本の文化」(仮称)目標・内容の取り扱い等 (案) 9/28委員会資料
1 教科の目標(地理歴史)
我が国及び世界の形成の歴史的過程と生活・文化の地域的特色についての理解と認識を深め、国際社会に主体的に生きる民主的、平和的な国家・社会の一員として必要な自覚と資質を養う。
2 科目の目標
日本及び自らが住んでいる地域の文化的価値についての理解と表現を図り、世界における多様な文化の尊重と交流によって、国際社会に主体的に生きる自覚と資質を養う。
3 内容
(1) 生活文化
衣食住を含めた生活に密接に関わる文化を、調査や体験を通して学ぶことにより、日本の文化の本質を理解させる。
(2) 伝統文化
日本の伝統的な芸術、芸能、芸道を、体験や表現を通して学ぶことにより、その文化的価値と意義を理解し、それらを継承・発展させる態度を養う。
(3) 地域文化
自らが住んでいる地域の伝統芸能や伝統工芸等を、体験や地域教材等を活用して学ぶことにより、その文化的価値を伝統文化の継承と創造として関連付けて理解させる。
(4) Japan Now
現代日本の文化的諸相を、国内外の多面的な視点から学ぶことにより、日本及び自らが住んでいる地域の伝統・文化を、異なる文化的背景を持った人々に積極的に伝え、交流しようとする態度を身につける。
4 内容の取り扱い
(1) 日本及び自らが住んでいる地域の伝統・文化等を、具体例をあげながら学習するとともに、それらを体験や表現できるような活動型の学習になるよう配慮すること。
(2) 自らが住んでいる地域の有形・無形の文化財等を積極的に活用することにより、自らが住んでいる地域への誇りや愛着を深められるよう工夫すること。
(3) 過去の伝統・文化にのみにとらわれるのではなく、現代における日本及び自らが住んでいる地域の特徴的な事象について学習することにより、異なる文化的背景を持つ人々との交流の中で、新たな文化を創造していく姿勢・態度を養えるよう配慮すること。
(4) 日本及び自らが住んでいる地域の伝統・文化等を学習した内容を、積極的に発信し、交流しようとする態度を育てるよう配慮すること。特に、世界の中の日本を意識し、外国人に日本の文化を理解してもらえるような方法や技術等が身につくよう工夫すること。