科目「日本の文化」(仮称)目標・内容の取り扱い等(素案)
5月11日第2回構想委員会提出資料
1 教科の目標(地理歴史)
我が国及び世界の形成の歴史的過程と生活・文化の地域的特色についての理解と認識を深め、国際社会に主体的に生きる民主的、平和的な国家・社会の一員として必要な自覚と資質を養う。
2 科目の目標
日本及び自らが住んでいる地域の伝統・文化等の学習を行うことにより、日本及び自らが住んでいる地域への愛着を育み、異なる伝統・文化を持った人々と交流する中で、それらを発信する態度を養うとともに、国際社会に生きる自覚と多様な文化を尊重できる資質を養う。
3 内容
(1) 生活文化
衣食住を含めた生活に密接に関わる文化を、体験を通じて学ぶことにより、日本の文化の根底にあるものを理解させる。
(2) 伝統文化
日本の伝統的な芸術や芸能についての学習を通して、それらに対する認識を深めるとともに、その根底にある日本のこころを理解させる。
(3) 地域文化
自らが住んでいる兵庫の郷土芸能、伝統工芸等についての学習を通して、文化に対する認識を深め、日本の文化を体系的にとらえさせる。
(4) Japan Now
現代の日本を学び、積極的に異なる伝統・文化を持った人々に伝えようとする態度を育てるとともに、国際社会の中で他国の文化を尊重する態度を身につけさせる。
4 内容の取り扱い
(1) 日本及び自らが住んでいる地域の伝統・文化等を、具体例をあげながら学習するとともに、それらを体験できるような活動型の学習になるよう配慮すること。
(2) 自らが住んでいる地域の人的・物的な文化財等を積極的に活用することにより、自らが住んでいる地域への誇りや愛着を深められるよう工夫すること。
(3) 過去の伝統・文化にのみにとらわれるのではなく、現代における日本及び自らの住む地域の特徴的な事象について学習することにより、他者との交流の中で新たな文化を創造していく姿勢・態度を養えるよう配慮すること。
(4) 日本及び自らの住む地域の伝統・文化について学習するだけでなく、学習した内容を積極的に発信しようとする態度を育てるよう配慮すること。特に、世界の中の日本を意識し、外国人に日本の文化を理解してもらえるような方法や技術等が身につくよう工夫すること。