授業の流れ

学習・教材資料

中学校技術科 第2学年

 本時は、計測・制御システムの構想およびコンピュータを使用したプログラミングによる実践。
 住んでいる地域の生活上の課題をエネルギー変換の学習で身につけた見方・考え方をもとに設定し、解決へ向けたシステムを構想し創造する統合的な問題解決を行う。 本時の展開場面では、事前に「トライやるウィーク」の学習活動で見つけた課題を提示し解決策を考えさせることで、コンピュータによって「地域の抱えている課題」も解決できることに気づかせる。

未来へ向けて、安心・安全な飾磨の街づくりをしよう(教科書会社)D-3情報の技術「計測・制御」(関連:Cエネルギー変換の技術)

配布プリント

〇生徒用ワークシート Word   PDF

 ※事前に宿題プリントを配布

ソフトウェア・教材等

Micro:bit

MakeCode for micro:bit

中学校技術科のねらい

・エネルギー変換の見方・考え方で課題を設定することができる。
・問題を解決するシステムを考え、制作することができる。

学習指導案

【単元の流れ】※( )内の数字は時間数

【本時の学習】(5/8時間)
※マウスポインターを近づけると授業のポイントが現れます

単元計画

1 導入(計2時間)

・既存の技術の理解 ・身近な家庭生活や社会生活等で利用されている計測・制御の技術を知る。
・計測・制御システムの基本的構成と仕組みを知り,その流れとプログラムの役割と機能を知る。(順次・分岐・反復)

2 教材の基本操作の習得(計1時間)

・micro:bitの操作・接続方法を知り,プログラム通りに動作させる。
・簡単なプログラムの作成をする。①(順次)
(内容:LEDの点灯,色の変更,色を順番に変えていく)

3 展開(計1時間)

・簡単なプログラムの作成をする② ※本時
  (分岐・反復・センサの理解と活用)
(内容:エアコンプログラムの制作)

4 展開(計1時間)

・エネルギー変換における課題を解決するシステムの構想をする。 ※本時
・課題解決に向けたシステムの構築をする。

5 まとめ(計2時間)

・課題を解決するプログラムの改善をする。①(プログラムの評価) 
・課題を解決するプログラムの改善をする。②(プログラムの活用)


学習活動

導入

1 前時までの学習内容を確認する。
・micro:bitの機能とモータなどの周辺機器を確認する
(各センサ、インターフェース、アクチュエータの働き)

展開

2 micro:bit及び周辺機器を使い、住んでいる地域の課題(エネルギー変換の課題)を解決するシステムの構想をする
(1)問題を解決するシステムの構想の考え方の一例を紹介する
 例:課題・細い路地裏の道に外灯が少なく、防犯上あぶない。
 ○解決案①防犯ロボットをつくる
  →エネルギー変換の観点:省エネ、機械工学
  ○解決案②明るさ・人感センサ付き外灯をつくる
   →エネルギー変換の観点:省エネ
(2)ペアやグループで思考錯誤しながら課題と解決策を考える
(3)システムの構想図を作成する。

point!
生徒の身近な生活上での問題をMicro:bitで統合的に問題させるには
機器の限界があるため、あらかじめMicro:bit及び拡張機器を示し、
できることを明確にしておくことが大切です。 

展開

3 構想したものを参考に、プログラムを作成する。(試作する)
(1)コンピュータでプログラムを作成する。
(2)機器をつなぎプログラム通りに動作したか確認する。
(3)作成したプログラムを説明し合い、改善のアイディアを考える。

まとめ

4 システムを考え、プログラムを作成した感想を書く


児童生徒の活動

作成したプログラム

活動の様子

授業者の声


技術科で育んだ見方・考え方を働かせ、地域の問題解決のために、
「こんなのあったらいいな」を合い言葉に授業を行いました。
1時間という短い時間でしたが、グループごとに生徒の「こんなのあったらいいな」を製作していました。

姫路市立飾磨中部中学校 前田 修児