期 日:平成7年4月8日(土)13時〜 場 所:神戸大学 発達科学部(旧教育学部) 参加者:野上(神戸大),栗岡(加古川北),谷口(鳴尾),出口(宝塚東),小西 (小野),水野(加古川東),高田(舞子),安岡(尼崎稲園),浅井(東 播磨),土井(小野),宮本(上野台中),平田(神大修2),長尾(神大 修1),山口(神大修1),小林(神大修1) 〔順不同,敬称略〕
化学の教育についての情報交換の場が欲しいという者が集まり,サークルを発足さ せた。誰でも参加でき,化学教育に関して幅広く情報交換ができる継続的な活動を目 指している。高校現場における我々は,いろいろな姿や顔を持っている。理科の教員 としての白衣の似合う姿,部活動の顧問としてユニホームが板についた姿,クラス担 任としての優しさと激しさを内に秘めた顔,時には生徒指導や受験指導で鬼にも仏に も・・・ このような中で理科の教師としてのバックボーンを鍛える機会はそう多くない。多 くの化学の教員が授業に対してノウハウを持っている。しかし,それを情報交換でき る場は,校内にも校外にも決して多くは存在しない。個々の持っているノウハウ,大 きなものから小さなものまで気楽に出し合える場が欲しい。このような考えの者が集 まりサークルが出来上がった。 ChEC Hyogo(化学教育兵庫サークル)と第一回会合で命名した。ChE Cは,Chemical Education Circle in Hyogoの略である。現在のメンバーは,高 校の理科の教員を中心に,中学校の教員,大学や大学院の学生で構成されている。こ こに,神戸大学の野上智行教授(理科教育),上地真一教授(有機化学)の両先生が 顧問として参加されている。 定例の研究会を持つことと,会合の度にレターを出すことを活動の原点として,長く 会を続けて行きたいと考えている。第一回目の研究会(第二回会合)を十数名で開い た。この創刊号はその報告を中心としている。第二回目の研究会を6月10日(第2 土曜)に予定している。十数名の会員での体力は,そう強くはない。息長く続けてい くために,また多くの先生方が持っている講義や実験のノウハウを広く共有し合うた めに,多くの先生方に参加していただければ幸いと考える。 (栗岡誠司)
【係】 代表 栗岡(加古川北) 代表補佐:谷口(鳴尾),水野(加古川東) 書記(レター):高田(舞子),小西(小野),浅井(東播磨) 広報:安岡(尼崎稲園),出口(宝塚東),土井(小野) 会計:小西(小野),土井(小野) 顧問:野上,上地(神戸大) 【方針】 @知の共有 A継続的活動 B誰でも参加 C幅広い内容 【内容】(前年度と同様) それぞれが持っている授業に直結した教材の工夫,内容等の情報交換の場とする。 ・演示実験の工夫 ・生徒実験の工夫 ・教え方のの工夫(含受験) ・授業で使える話題 ・新聞記事,書籍の紹介 ・STS的な教材の研究 ・海外の教材の研究 ・教科書,参考書の検討 ・機関誌(ニュースレター)の発行 ・講師による講演や施設見学 ・理化学会(12月)での発表 ・演示実験集や話題集の作成 ・参考書や問題集の編集 などが柱となるが,これらを中心として,自由な話(「雑談の効果」)ができるようにする。 【定例会】 第2土曜日の午後13時30分から,神戸大学発達科学部の教室を借りて行う。 次回は,5月13日の予定。話題提供者は安岡,浅井,小西,栗岡の4名。
実施日:平成7年5月13日(土)13:30〜16:30 場所 :神戸大学発達科学部F棟 参加者:野上,上地,谷口,出口,小西,高田,安岡,浅井,栗岡,宮本,平野, 神戸大学大学院生数名。(敬称略) @ STS教育の実践(栗岡)
2年生の化学の中で行った授業をもとに,明治図書「楽しい理科授業」No.338( 1995)に掲載された記事のコピーを資料として話題提供があった。内容は,フリッツ ・ハーバーの生涯を取り上げた劇画と文章を読ませることにより科学や科学技術が社 会に与える影響や科学者の研究姿勢について考えさせるものであった。この授業は化 学平衡のところでハーバー・ボッシュ法を学んだ後に行われたものである。(縮小コ ピー掲載)A ハーブの色素を用いた実験の紹介(栗岡)
B 切り抜き速報「科学版」からの紹介
科学関係の新聞記事を集めたニホンミック発行の『切り抜き速報「科学版」』5月 号から,記事の紹介が2件あった。C 霧箱の作成の紹介(安岡)
鈴蘭台高校の森井先生考案の霧箱をもとにして,ランタンマントルから放射される 放射線の観察を行った。また,その核種については,,228Ac,212Biであること が確認できたとの報告があった。D 自作マンガン乾電池でICオルゴールを鳴らす(安岡)
E 気体の水に対する溶解(浅井)
研究授業で行った内容について,うまくいかなかった点も含めて報告があった。こ の内容を検討する中で,面白い演示実験が参加者の中から提案があった。F 立体反転結晶模型の作成(小西)
大阪の先生の考案された模型を実際に作成してものを持参し,作り方,授業での使 い方などの説明があった。楽しい模型であり,一人が手に取る時間が長かったようで ある。 以上のような内容で第一回目の研究会が終了した。いろいろな話しが飛び出したが ,詳細を伝えられないのが残念である。次回話題提供者(高田,栗岡)を確認して会 を終了した。
期 日:平成7年6月10日(第二土曜日)13時30分より 場 所:神戸大学発達科学部(旧教育学部)(教室については当日正門を入ったとこ ろに案内板を置き連絡します。) 【住所】神戸市灘区鶴甲3丁目11番 阪神御影,JR六甲道,阪急六甲のいずれかより,神戸市バス36系等鶴 甲団地行きに乗車して発達科学部(旧教育学部)前にて下車(バス代20 0円)。
研究会で使ったレジュメそのものは掲載できませんでしたが,Tが当日のレジュメ と話しをもとにダイジェスト版を作成し掲載しました。研究会の報告については,K が作成したのですが十分内容が伝えられているかどうか危惧をしています。ご容赦の ほどお願い致します。 T&K《平成7年6月1日》