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36 分詞構文

 接続詞で結ばれた文は分詞構文を用いて書き換えることができる。作り方のポイントは次の3つである。
@ 接続詞を省略する。
A 接続詞の後の主語が、主節の主語と一致する場合は主語も省略する。
B 主語の次に来ている動詞を ing の形にする。

 分詞構文には次の5つの意味がある。
(A)同時の動作:「〜しながら」
(B)時:「〜の間に」、「〜している時」
(C)理由や原因:「〜なので」「〜のため」
(D)譲歩:「 〜しても」「〜だけれども」
(E)動作の連続::「…して、そして〜」

 この5つの場合を考えればよいが、分詞構文では接続詞が省略されているため、文の意味を考える方が難しい。
 次の例文で考えてみよう。

(1) When he arrived there, he found a car waiting for him.
彼がそこに着いたとき、1台の車が彼を待っているのが分かった。

 必ず接続詞のある方の文を考えなければならない。この場合接続詞は when であるので、
1 When を省略する。
2 he は、後の文の he と一致するので、he も省略する。
3 arrived を ing形にすると、arriving になる。

 (1)の文は次のように書き換えられる。
(1’) Arriving there, he found a car waiting for him.

 次に示す書き換えの例も参考にすること。
(2) As I had met him before, I recognized him at once.
私は以前彼に会ったことがあるので、私は直ちに彼だと分かった。
(2’) Having met him before, I recognized him at once.
(3) She waved her hand, when she saw me.
彼女は私を見た時、手を振った。
(3’) She waved her hand, seeing me.

 (1)~(3)は主節の主語と従属節の主語が一致する場合であったが、次に一致しない場合を考える。
(4) As the sun had set, it became cool.
太陽が沈んだので、涼しくなった。
(4’) The sun having set, it became cool.

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