目的
- 高校1,2年生が小学校1,2年生当時に体験した阪神・淡路大震災を今の小学生に語り継ぐ。
- 自分たちが学んだことを次の世代に伝える。
- 実験や壁新聞、スライドを使って小さな子供に教えることで、自分の理解を深め、わかりやすい表現に工夫を凝らす。
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今まで学んできたことを小学生にわかりやすく教える |
方法
- 「地域の安全マップづくり」。詳細は別項参照。
- 「震災体験」「阪神・淡路大震災」「地震防災の備え」の発表では
「地震の概要」「震災体験」「消防」「ライフライン」などの課題別にグループ分けし、
事前に壁新聞とパワーポイントをつくる。
当日は小学生にわかるような言葉を選んで発表する。
- 「阪神大水害」では、授業で作成した「阪神大水害新聞」を使って災害の様子を教える班、
国土交通省が作成したビデオを見せる班、簡単な土石流実験を見せる班などに分かれて小学生に教える。
- 「耐震実験」では紙の模型で家の骨組みを作り、ゆすって見せる。
- 「液状化実験」ではペットボトルを使って液状化によって地中に埋め込まれたマンホールが浮かび上がる様子を再現する。
ペットボトルを使った液状化実験(1)
- ペットボトルの中にきれいに洗った砂を3分の1ほど入れ、プラスチックの頭のついた押しピンを数個入れます。 水をいっぱい入れて、空気が入らないように注意してふたを閉めます。
- ペットボトルを一度さかさまにしてもう一度さかさまにすると(つまり、きちんと置くと)、
砂の中にプラスチックの押しピンが埋もれます。
- ペットボトルを強く押すと、押しピンが砂の中から浮かび上がってきます。
液状化でマンホールが浮かんでくるのと同じ現象です。
ペットボトルを使った液状化実験(2)
- 半分に切ったペットボトルの中に砂と小石を入れます。小石は砂の中に埋めます。
- ペットボトルに振動を与えると小石が浮かび上がってきます。
- 「台風23号ボランティア」や「新潟中越地震募金」といった自分たちが行ったボランティア活動を紹介し、感じたことを話す。
- 「震災メモリアル行事クイズラリー」は震災メモリアル行事で行う。パネルや壁新聞で阪神・淡路大震災、備え、ボランティア、ライフライン、消防、自衛隊の装備品などを展示し、それを見学しながらクイズに答えていき、防災博士をめざす。
時間
実際の実施時間はどの学年も2時間程度だが、準備に3〜4時間程度必要。
成果
- 高校生にとって自分たちが学習したことを定着させることができる。
- 小学生にとって身近な高校生から学ぶことで興味がわく。
- 学んだ小学生が家庭で親に学んだことを話す効果が期待でき、防災を家庭から地域へとボトムアップしていくことができる。