KOBE High School Super Sciense Program, Hyogo Prefecture

県立神戸高等学校 総合理学科

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県立神戸高等学校

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※ 総合理学科は,「普通科総合理学コース」が発展した新しい学科です。

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高校生のためのサマーサイエンスセミナーに参加

サマーサイエンスセミナーの概要

講演会会場で開校式を待つ本校生
講演会会場で開校式を待つ本校生
 「高校生のためのサマーサイエンスセミナー」は,財団法人ひょうご科学技術協会,兵庫県立大学,兵庫県立粒子線医療センター,財団法人高輝度光科学研究センター(JASRI)が主催し,兵庫県下の高校生を対象として,播磨科学公園都市内で行なわれます。このセミナーには,科学に関する講演,兵庫県立大学理学部の研究室や大型放射光施設SPring-8等の見学会が含まれています。

 そこで,本校では,総合理学コース・科の生徒が「科学」をより具体的な形で体感し,基礎科学に対する興味が喚起されることを目的として,平成18年・19年に参加しました。


「2007サマーサイエンスセミナー」の内容

 平成19年8月20日のサマーサイエンスセミナーの一日をお伝えします。

7:45 神戸・王子公園に集合、出発
9:45 兵庫県立先端科学技術支援センターに到着
10:00~10:10 開校式
挨拶 財団法人ひょうご科学技術協会専務理事 川口悟氏
第1部 講演会
10:10~11:00   講演1「新しくなった太陽系の姿」
  講師:兵庫県立西はりま天文台公園 園長 黒田武彦氏
11:10~12:00 講演2「ナノのスケールで物を見る、作る」
    講師:兵庫県立大学大学院物質理学研究科 教授 木村啓作氏
12:00~13:00 昼食 
第2部 見学会  
13:00~14:30   大型放射光施設SPring-8及び周辺関連施設の見学
     ・放射光普及棟展示ルーム
     ・蓄積リング棟実験ホール
     ・SPring-8 外周
14:45~16:15   兵庫県立大学理学部研究室による研究の説明・実験等(24研究室)
    細胞構造学,細胞制御学,生体情報学,物質反応論,量子物性学,機能性物質学,地球科学,電子物性学,極限状態物性学,生体物質化学,生体物質構造学,分子機械学,細胞機能学,化学分析学,光物性学,構造物性学,応用数学,数理解析学
16:30   播磨科学公園都市を出発
18:30   神戸・王子公園に帰着
     

生徒の感想

SPring-8の説明を聞く本校生
SPring-8の説明を聞く本校生
 当日参加した生徒の感想の一部を紹介します。

講演1:

「特に恒星の大きさと寿命の関係の話が面白かった」
「原始太陽系星雲から今の太陽系となった過程にとても興味がわいた。惑星の形成を納得することができた。」

講演2:

SPring-8展示ルームの本校生
SPring-8展示ルームの本校生

「ナノの世界とそれを扱う人間のすばらしさに驚きを感じました。今日の科学技術の偉大さと、新たな発見を目指す研究に、とても興味を持ちました」
「ナノ=10-9ということは知っていたが、ナノの大きさによって何が起こるかなど、興味深い内容だった。」


SPring8:

説明を聞き実験を見守る本校生(兵庫県立大学)
説明を聞き実験を見守る本校生
(兵庫県立大学)

「新たな発見がたくさんあった。SPring-8には驚きを隠せない。世界規模で、たくさんの分野の研究で利用できる放射光を世界一の質で作れる、本当にすごい施設だった。」
「放射光の発生の仕組みがわかって勉強になったし興味がわいた。」



研究室見学:

質問する本校生(兵庫県立大学)
質問する本校生
(兵庫県立大学)
「大学ではこんなこともするのだと、将来のプランが少し見えたような気がした」

「将来、生物学の分野を学びたいという願望がわいた。」



全体:

「私は大学で化学を専攻しようと思っている。今まで化学だけ集中して勉強すればよいと思っていたが、それがどれほど損をしている考えかがよくわかった。自然科学すべてに広い視野を持たなければならないと考え直させられた。」
「ひとつの研究を完成させるためには、その研究に伴った知識と施設、そして根気がいるのだということを改めて実感した。」



参考

大型放射光施設(SPring-8)

 電子をほぼ光の速さまで加速し、電子が曲がるときに軌道の接線方向に電磁波を放出する「シンクロトロン放射」を利用した、世界的にも最先端の施設である。発生するX線の指向性が非常に強く、また明るいX線であるため、X線回析による原子や分子の状態を研究したり、また、動くX線高速映像が撮影可能であることから、理学・工学・薬学・医学などの幅広い分野の研究において利用されている。和歌山カレー事件、オウム事件などの犯罪捜査でも有名。


県立粒子線治療センター

 陽子(水素原子核)や炭素イオンなどを加速して非常に大きな運動エネルギーを持たせたものを粒子線という。粒子線を悪性腫瘍(がん細胞)に照射し、がん細胞を破壊・死滅させることができる。放射線治療法として従来から使われているX線やガンマ線と違って、がん細胞だけに集中して照射することができるため、副作用が少なくなる画期的ながん治療法を行っている。

2008年1月 公開

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