up2012.1.24

上郡高校農業土木科 平成23年度の取り組み

測量の実習
トータルステーションを用いた実習

学校設定科目「応用測量」スタート
農業土木科では今年度から学校設定科目「応用測量」を開講しました。
 4月26日(火)に近畿測量専門学校の山田先生に特別講師とし特別授業を行いました。 実習では2年生を対象として校庭の基準点をトータルステーションを使って測量しました。 トータルステーションは角度と距離を同時に測定することができる最新鋭の器械です。 生徒は一瞬のうちに角度と距離が測れることに驚くと同時に、改めて最新技術の測量システムに魅力を感じていました。
説明 測量 測量
スライドによる説明    測量実習        浅野先生と生徒

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測量の実習
GPSを用いた測量実習

第2回特別授業「GPS測量」
 5月31日(火)農業土木科の「応用測量」で、近畿測量専門学校の川端先生に特別非常勤講師として「GPS測量」について講義と実習指導をしていただきました。
 授業では人工衛星の電波を受信することは学んでいましたが、実際に人工衛星の電波が校舎によって遮られて受信できないというハプニングも生じました。
 大きな声で熱心に指導していただき、最先端の測量技術を学ぶことができました。

説明 測量
スライドによる説明    機器の説明を受ける生徒
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就業体験
堤防の施行現場で就業体験

就業体験に取り組む
 1・2年生が夏休みに取り組んでいる就業体験。専門学科生徒が各地に出かけて一生懸命取り組んでいます。
 農業土木科では地域の土木関係の事業所に依頼し、2年生を中心に土木工事現場で施工の実習を行いました。

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水温調査
千種川(鞍居川)の水温測定

千種川一斉水温調査に参加
 8月7日(日)に「千種川圏域清流づくり委員会」による千種川流域の一斉水温調査が行われました。
 農業土木科では3年生5名が千種川の支流鞍居川を担当して、3箇所で水温を測定、水を採取し、つばき会館前の測定本部において 電気伝導度により水の純度を測定しました。
 この取り組みは、平成15年から西播磨県民局の呼びかけで千種川全域で測定や保護活動を行っているものです。 本校農業土木科も委員会の一員として取り組んでいます。 測定結果は、
測定地水温(℃)電気伝導度(cm/μs)
上郡町大冨26110
上郡町鞍居31121
上郡町長尾谷30 98
 大冨は谷の上流に位置し、湧水が多いところで水温が低くなっています。集計された結果では、佐用町に35℃を超える 測定点もあり、河川の幅が小さく農業用の取水堰のために川の流れが遮られることによって、流量が少なく水温が上がる傾向 にあるようです。私たちも調査中に川の中に入ると足元がぬるく感じる場所もありました。
 本科では今後とも地域の方々と河川を守る取り組みを継続します。
水温調査
鞍居川に入って調査
調査報告
調査結果を報告
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測量の実習
電子レベルを用いた実習

第3回特別授業「電子レベルを用いた測量」
 9月27日(火)5・6時間目に、農業土木科2年生対象の応用測量の授業で、近畿測量専門学校の川端良和講師、北橋和也講師から 電子レベルを用いた水準測量について講義と実習指導をしてもらいました。 講義では、水準測量の概要や重要性、電子レベルの利点と欠点など教えてもらいました。
 また、実習では3班に分かれ、実際に電子レベルを用いて食堂と駐輪場周りの計測を行い、高低差を求めました。
測定を2回行いましたが、どの班も測定誤差がほとんどなく、電子レベルの精密さに驚きを感じていました。生徒達は以前に実習でオートレベルを用いて、計測を行いましたが、今回最新の測量技術を学ぶ授業になりました。
 次回は、電子平板を用いた細部測量を11月25日に指導してもらう予定です。

説明 測量 測量
スライドによる説明    測量実習        浅野先生と生徒
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電子平板
電子平板で作図された地図

第4回特別授業「電子平板を用い細部測量」・授業研究会
 11月24日(木)3・4時間目に、農業土木科2年生対象の応用測量の授業で、近畿測量専門学校の 山田一弘講師、北橋和也講師により電子平板を用いた細部測量の講義と実習の指導をしてもらいました。
 生徒たちは1年生の時に手書きによる細部測量を経験し測定の原理を知っているものの、 今回の電子平板による測量は初めてで、測量をした生徒はこんなに早く・正確に地形を測定できることに驚いていました。
 今回は県下の先生方に集まってもらい兵庫県教育研究会農水産部会の授業研究ということで 講義や実習を見ていただきました。
 午後、授業について先生方と「授業での指導法」、「外部講師による支援」について意見交換をおこないました。
説明  測量  参観 
スライドによる説明       測量実習      農水産の先生が参観
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安室ダム
安室ダムにて現地説明

3年生 安室ダム見学
 平成24年1月13日(金)5.6時間目、 兵庫県の主催する社会基盤学習の一貫として、農業土木科の3年生が上郡町行頭にある安室ダムに見学に行きました。
 現地で西播磨県民局光都土木事務所ダム課の玉田課長をはじめとする技術吏員の方々にダムの役割や設計の基本についてビデオ等を使って説明を受けました。 安室川は千種川の支流で65km2の流域面積を持ち、昭和51年には台風17号による水害がありました。 そのため、洪水防止と西播磨地域の給水を目的に兵庫県がダムの設置を計画したもので、 高さ50m、長さ172m、総貯水量430万m3で8つの取水口をもつ安室ダムが平成4年に完成しました。
 説明の後、ダムの一番下まで降り、ダムを見上げた時は圧倒されました。 ダムの中の監査廊に入り、取水バルブや40mのワイヤーに吊るされた傾斜計の説明を受けました。重力式の安室ダムのコンクリートは西日や水圧によって数mm動くことを聞きました。 監査廊の中は年中温度は変わらず、暖かく感じました。
 日頃入ることのできないダムの中を見学でき、専門の技術者の方々から色々な事を聞けた充実した2時間となりました。
下から見上げたダム  管理室で  ダム内部で 
見上げた安室ダム    管理室で説明を受ける    ダム内部の説明
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千種川で
千種川工事現場で説明

3年生 千種川護岸工事を見学
 平成24年1月20日(金)5.6時間目、 兵庫県の主催する社会基盤学習の一貫として、13日に続き農業土木科の3年生が上郡町岩木の千種川井上堰に見学に行きました。
 千種川は平成16年の台風21号の水害後、18年から浚渫しゅんせつ 工事が行われています。 西播磨県民局光都土木事務所河川砂防第1課の2名の技術吏員の方々に堰や護岸工事について説明を受けました。
千種川の井上堰  護岸工事 
水量を調整する井上堰    護岸工事現場
 北風が吹きつける現場で、担当の方から直接説明を受け、「梅雨など流量が多い時はどうするのですか?」 「工事によって水は汚れるのですか?」「川幅を広げたり、川底を削ったりした土はどこへ持っていくのですか?」などの疑問に 「水量が多い時は工事をやめ、冬の渇水期を中心に工事をします。」「水を汚さないよう工夫をしています。」などその場で 答えてもらいました。2人とも本校農業土木科の卒業生でした。生徒は先輩たちのように地域を災害から守る仕事につきたいと思ったようです。
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