「地域開発と自然環境の保全の共生を考える」を目標にしています。土木の基本に加えて、植生や川の水質や生物についても学び、生態系をできるだけ壊さないようにする開発の手法を学びます。
農業土木科の5つの実践
@ 「環境と開発の共生」が両立できる技術者の育成
農業土木や土木と環境保全の両方について、基本的理論と実践を学びます。
A 基礎基本を重視したきめ細やかな指導
少人数での授業、複数教員でていねいに指導します。
B 資格や検定の合格を目指した体系的な授業や補習
「測量士補」「2級土木施工管理技術検定」などの資格や検定の指導体制を整えています。
C 社会体験を重視した教育
インターンシップを取り入れて進路意識を高めます。
D 確かな進路実現を目指した指導
就職面接や進学の面接小論文指導を徹底して指導し、進路実現を達成します。
Q1 農業土木科ではどのような科目を勉強するのですか?
Q2 農業土木科ではどのような資格が取得できるのですか?
Q3 中学校で勉強が苦手だったので高校入学後心配ですが大丈夫ですか?
Q4 高校卒業後すぐ社会に出ることに不安がありますが大丈夫ですか?
Q5 農業土木科ならではの活動などありますか?
Q6 卒業後の進路について教えてください。
Q1 農業土木科ではどのような科目を勉強するのですか?
A1 英語や数学といった普通教科に加えて次のような専門科目を勉強します。
☆農業と環境(1、2年)☆ 〜 環境の基礎基本について学ぶ!
「環境と開発の共生を学ぶ」ために必要な事は自然を知ること。教科書を使っての授業だけでなく、フィールドワークを通して自然環境を体感していく実習もあります。
稲やサツマイモ等の栽培を通して農業の基本も学びます。
☆測量(1,2年)☆ 〜 農業土木の基本!
土地の状況を調べる!
土木工事は、まずその土地の状況を知るという作業を行います。構造物を作るためにまず現場に入り測量を行います。さらに、現在ではG
P S など人工衛星を使った地球レベルの大規模な測量が行われています。本校では、実際に機械を用いて測定、計算し、図面を作っていきます。1、2
年生では、「測量士補」合格を目標とした授業と基礎実習を行います。
☆ 農業土木設計☆ 〜 農業土木構造物の基本設計計算について学ぶ!
*応用力学( 1・2 年) *
設計の基本的な力学を学びます。モーメントや梁(はり)
の計算ができれば一人前の農業土木科の生徒です。はじめは設計計算に四苦八苦していますが・・・
*鉄筋コンクリート・C A D 製図( 3 年)*
鉄筋コンクリート構造物の設計計算とコンピュータを用いた製図について学びます。C A D
実習時間が多いことが特徴で全員がきれいな図面を仕上げていきます。
☆ 農業土木施工( 2、3 年)☆
農業土木構造物を実際につくる手法や基礎、その材料であるコンクリートや、建設会社での現場監督に必要な知識・技術・資格について勉強します。
☆ 水循環( 2、3 年)☆
農業に必要な水について学びます。水の循環や農業における水利用、河川の水質や水生生物について勉強します。つまり、水について総合的に学びます。
また、農業水利構造物の設計に必要な水の物理的、力学的な性質を学びます。
ダムにたまっている水の力や流れている川の流速・流通など身近な水の不思議な力を知ることができます。
☆
グリーンライフ( 3 年)
☆
農村の地域交流や農業を基本とした街づくりについて学びます。「道の駅」や農村での取り組みがどのように私たちの生活に役に立っているのかについて学びます。
Q2 農業土木科ではどのような資格が取得できるのですか?
A2 みなさんの努力次第で、様々な資格が取得できます。農業土木科の授業中や放課後の補習を通して一人でも多く合格できるよう指導していきます。どんどん挑戦してほしいと思います。現3年生もほぼ全員が履歴書に自信を持って書ける資格を3年間で取得しています。
・測量士補 2級土木施工管理技術検定(筆記)
測量士補は社会人も含めた合格率2 0 % の難関資格!
・ワープロ検定 ・トレース検定 ・計算技術検定・情報処理検定・建築CAD検定
これらの資格は授業を通して取得を目指すためクラスのほとんどが取得します)
・その他に溶接や建設機械関係の資格、英検や漢字検定などを取得する人も多数います。
資格取得に熱心に取り組んでおり、クラスで約半数の生徒が卒業時に多くの資格を取得し表彰を受けています。
Q3 中学校で勉強が苦手だったので高校入学後心配ですが大丈夫ですか?
A3 農業土木科ではわからないところがあれば、放課後に補習でわかるまで指導します。入学時には勉強に苦手意識を持っていても、努力して成績が向上し、国立大学へ進学した先輩もいます。
努力次第で進路の可能性が広がります。試験前には放課後補習や勉強会を行っています。アットホームな雰囲気で、しかし、やるべきことは真剣に取り組んでいます。
Q4 高校卒業後すぐ社会に出ることに不安がありますが大丈夫ですか?
A4 農業土木科では2 年生の夏休みにインターンシップに取り組んでいます。実際に土木建築関係の会社で1 週間の現場実習を体験します。体験した生徒は厳しい社会を知ることで頼もしく成長してきました。平成22年にはインターンシップを神戸新聞社に掲載していただきました。(平成22年8月26日西播版)
Q5 農業土木科ならではの活動などありますか?
A5 千種川の環境調査や環境保全活動があります。地域の方々と河川の調査やイベントを企画運営に取り組んでいます。授業では体験できないアカデミックなまさに「生きた勉強」が体験できることも農業土木科の大きな特徴です。
Q6 卒業後の進路について教えてください。
A6 進学と就職が約半々です。進学については土木系の4 年制大学へ進む人が多くいます。国立大には専門科対象の推薦入試があり、この制度で合格を勝ち取り毎年進学しています。就職はその半分が専門職についています。
おもな進学先
島根大・神戸学院大・東京農業大・流通科学大・広島工業大・大阪産業大等
おもな就職先
公務員に合格しています。・25年度 上郡町(技術職)・26年度 兵庫県(初級総合土木職)
フジタ道路・吉田組・宮本組・宮本技連・大給組・平野組・伸栄開発・(株)サンコム
新日鐵・I H I ・大阪住友セメント・横山基礎工事・川崎重工・川崎造船・山陽特殊鉄鋼・タテホ化学
〒678-1233
赤穂郡上郡町大持207-1
TEL.0791-52-0069
FAX.0791-52-0071