入学式

<日時>

2018年4月9日(月)

<告辞>

 若草萌ゆる岡辺に、陽があふれる、この春の日に、めでたく入学を許可されました新入生の皆さん、ご入学、誠におめでとうございます。 本日、ここに、ご来賓、保護者の皆様のご臨席をたまわり、兵庫県立伊川谷高等学校、「第四十三回入学式」を挙行できますことは、本校にとりまして、この上ない喜びでございます。厚く御礼申し上げます。

 さて、新入生の皆さん、皆さんは十数年前に、この世に生を受けられました。産んでいただき、育てていただき、きょう、このよき日を迎えることができました。 「命」、これほど神秘に包まれた崇高なものはありません。 今から、約百三十七億年前、「ビッグバン」により「宇宙」が誕生し、約四十六億年前に「地球」が誕生、その地球上に「生命」が誕生したのは、今から、約三十八億年前だと言われています。 そして、私たち、現代の人類は、約二十万年前に、ようやく誕生したと考えられています。 あるとき、全く何もない「無」から、突然、「有」なる「命」が誕生したのでしょうか。この「神秘」を解き明かすことは、容易なことではありません。

 現在、科学・技術の進歩は、日進月歩、すさまじい勢いです。また、IPS細胞の作製に成功したことにより、これまで、手をあぐねていた医療の分野に希望の光が差し込んでいます。 しかし、未だ、「命」を、人工的に、一からつくることに、成功したという話は聞こえてきません。 この「命」の「神秘」、「尊さ」を思うとき、この世のステージに産み出してくださり、一人では決して生きていくことができない赤ん坊の時から、いや、お腹の中にいた時から、あふれんばかりの愛情を注ぎ、ほかの何よりも優先して皆さんのことを考え育て、そして、きょうの高等学校入学まで導いてくれた、皆さんの保護者の方への「感謝」を決して忘れてはいけません。 この世のステージに立たせてくださったことへの「感謝」に勝る「感謝」は、絶対にないのです。この世のすべては、「命」あってのこと、いただいた「命」・・・大切に大切に、懸命に生きてください。 きょうの、この、皆さんの新たな出発、人生の大きな節目で、是非、今一度、この点に思いをめぐらせてみてください。自然と、「ありがとう」の気持ちが、そして、ことばがわき上がってくるはずです。 皆さんそれぞれの伝え方で構いません。二度とない、きょうという日に、是非、この気持ちを伝えてください。

 本校は、皆さん二百四十名をお迎えし、全校生、七百六名となりました。現在、地球上には、七十数億の人々が暮らしていると言われています、私たちの一生を、たとえ、約百年間としましても、このほとんどの人と出会うことはもちろん、道ですれ違うこと、目を合わすことすらできないのが現実です。 こうような中、同じ「時代」に、同じ「国」で、そして同じ「学校」で学ぶという出会いは、奇跡的な確率であり、実に不思議な、深い「ご縁」で結ばれているということです。 皆さん、こうして出会えた友達を大切にしてください。もし、困難に出会った時には、「力」を合わせ、「心」を合わせ、「協同」して乗り越え、ゆるぎない「友情」をはぐくみ、生涯の「友」を、一人でも多くつくってください。「友」とのつながり、確かな人間関係こそが、生涯、決して失うことのない、皆さんの「宝」「財産」となっていくものなのです。

 さあ、皆さん、これから三年間、様々な活動が展開されていきます。「自主」の精神で、果敢に挑戦していってください。 不安な気持ちは不要です。優しく頼もしい上級生、そして、情熱と愛情に満ちた先生方が皆さんとの出会いを楽しみにしています。

 保護者の皆様、本日は、誠におめでとうございます。立派に成長したお子様の「晴れ姿」をご覧になられ、感慨も一入のことと存じます。心よりお慶び申し上げます。 私たちは、本日、かけがえのない、大切なお子様をお預かりいたしました。全職員、最善を尽くし、三年後には、それぞれの、大きな夢に向かって元気に、胸を張って旅立てるよう、誠心誠意取り組んでまいります。

 結びに、本日ご出席いただきました、ご来賓、保護者の皆様に改めてお礼申し上げますとともに、今後一層のご支援、ご協力をお願い申し上げまして、「告辞」といたします。

平成三十年四月九日

兵庫県立伊川谷高等学校校長 川崎 芳徳

 

<入学式の様子>