06.03.13    
突然の雪



 朝、目覚めて窓の外を見ると一面真っ白!何日も暖かい日が続き「このまま春になるのかな・・・」と思っていただけにビックリです。南但馬自然学校の積雪は10〜15pでしたが、豊岡市で21p、香美町村岡では52pも積もったそうです。

 生活棟に通じる中央階段のメタセコイヤはうっすら雪化粧して、まるで花が咲いたようです。こちらはもうすぐ白い花を咲かせようとしたウメですが、思いがけない雪に、ふくらみかけたつぼみも震えあがっているように見えます。

 午後になって少し太陽が顔をのぞかせました。安心したのかヒノキの枝にアトリがひょこり出てきて、辺りをキョロキョロ。きっと雪が降っている間はどこかに身を寄せていたのでしょう。
 アトリは秋に日本へやって来る渡り鳥です。春が近づき生まれ故郷に帰る準備が整ったところにこの雪です。きょとんとした表情はそのせいでしょうか?
 
 少し山の様子をのぞいてみましょう。皮がはぎ取られ痛々しい姿の木が目立ちますね。これはシカが木の皮を食べた跡です。この冬はいつの年よりたくさんの雪が降り、シカも食べ物に困ったのでしょう。表面がツルリとしているリョウブやウリカエデはシカが好むため、半分以上が食べられていました。

 春の訪れを持ちわびているのは人間だけではありませんね。

文責 増田 克也

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