葉っぱでお手軽クッキング(1)
南但馬自然学校には、あちらこちらにホオノキが自生しています。5月に入ると、にぎりこぶしほどの大きなつぼみがふくらみ、やがて直径20pにもなる立派な白い花を開かせます。
この花はただ大きいだけではなく、とてもいい香りを放ちます。開花の時季には至るところで甘い香りが漂(ただよ)い、校内はまるでホオノキの花に包まれているようです。
今は、心待ちにしていた花も終わり、青々とした大きな葉っぱが残るだけとなりました。しかし、残念に思うことはありません。葉っぱは料理に利用できるので、むしろお楽しみはこれからです。
ホオノキの葉っぱを“朴葉”(ほおば)といいますが、この朴葉も花に劣(おと)らずいい香りを持っています。そこで、この香りを生かした、お手軽クッキングを2回に渡り紹介(しょうかい)したいと思います。
まず今回は、調理時間はたったの15分! 朴葉に鶏肉(とりにく)を包みアルミホイルで蒸し焼きにする、題して“朴葉のホイル包み焼き”です。
文責 増田 克也
“朴葉のホイル包み焼き”の作り方 まず、採ってきた朴葉をよく洗いましょう。 次に、一口大に切った鶏のもも肉に塩こしょうをします。
味付けは朴葉の香りを楽しむために、シンプルな塩こしょうがおすすめです。そして、お好みのキノコ類を朴葉の上に敷(し)きます。 塩こしょうで下ごしらえした鶏肉を、3切れから4切れ乗せます。 朴葉の両端(りょうはし)をたたみ、三つ折りにします。 三つ折りにした朴葉を、さらにアルミホイルで包みます。 後は、フライパンにふたをして、中火で約10分間蒸し焼きにすれば・・・ あっと言う間に“朴葉のホイル包み焼き”の出来上がり!
さあ、朴葉の香りといっしょに召(め)し上がれ!
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