90年の時を経て



 先日、大変珍(めずら)しいベニテングタケというキノコが、朝来市内の山中で発見されました。ベニテングタケは赤い傘(かさ)に白い斑点(はんてん)がよく目立つ毒(どく)キノコで、東日本やヨーロッパの寒冷地では普通に見られるそうです。

 兵庫県では大正4年に、たつの市新宮町出身の博物学者、大上宇市(おおうえういち)が採取した記録が残っているだけで、以来90年以上も発見例がありませんでした。

 現在ベニテングタケは、標本として兵庫県姫路市の姫路科学館に展示されています。興味がある方は是非(ぜひ)、足を運ばれてはいかがでしょう。

文責 増田 克也


*ベニテングタケの写真は但馬地方を中心に活動されているキノコ愛好家、古澤欽逸氏よりご提供いただきました。
 
古澤氏のホームページ http://taji-hen-clb.sakura.ne.jp/kinoko/benitengutake1.html



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