世界のニュース
★ 北朝鮮が核実験
北朝鮮は10月9日、同国北東部の咸鏡北道吉州(キルジュ)郡豊渓里(プンゲリ)にある実験場で地下核実験を強行。
同国は核実験を「安全かつ成功裏に行った」と発表、米国なども核実験を確認。
国際社会は、北朝鮮が度重なる自制要求を無視して核実験に踏み切ったことに強く反発。
国連安全保障理事会は10月14日、大量破壊兵器関連物資の移転阻止のための船舶の貨物検査や金融制裁などを柱とする制裁決議を採択した。
北朝鮮はこれに先立つ7月5日、日本海方面に向けて長距離弾道ミサイル「テポドン2号」を含むミサイル7発を発射。
安保理は7月15日、弾道ミサイル計画の全面中止などを求める決議を採択した。核実験によって、初の制裁決議に発展。
★ ジャワ島地震死者6000人
インドネシアのジャワ島中部で5月27日早朝、マグニチュード(M)6・3の地震が発生。人口密集地である古都ジョクジャカルタ一帯で約5800人が死亡、40万人以上が家を失った。耐震性の低い簡素な構造の家屋が多いことが被害拡大につながった。
日本は、陸上自衛隊の国際緊急医療援助隊約150人を派遣し、現地で医療活動にあたった。
7月17日にも同島南西沖でM7・7の地震が起き、南部の観光地パンガンダランなどに津波が襲来、約600人の死者を出した。津波早期警報システムは未整備で、23万人以上の死者・行方不明者を出した2004年12月のスマトラ島沖地震の教訓は生かされなかった。
★ 冥王星、惑星から除外
プラハで開かれた国際天文学連合(IAU)総会は8月24日、惑星の定義を新たに採択して冥王(めいおう)星を惑星から格下げし、太陽系の惑星を9個から8個とした。
1930年に発見された冥王星は当初思われたよりずっと小さな天体と判明、冥王星より大きい小惑星も発見されて呼称に混乱が生じていた。
冥王星は、より外側の「第10惑星」などと共に新たに設定された「矮小(わいしょう)惑星」に分類された。
★ 米中間選挙で民主党勝利
ブッシュ政権のイラク政策を最大の争点とする米中間選挙が11月7日行われ、民主党が12年ぶりに上下両院で多数を占めた。民主党は上院51、下院233の議席を確保。同時に行われた36知事選でも民主党が躍進し、非改選州も合わせた知事の構成は民主28州、共和22州となった。共和党の敗北を受けブッシュ大統領はラムズフェルド国防長官を更迭、イラク政策の見直しに入った。
★ フセインに死刑判決
イラク高等法廷は11月5日、イラク戦争で政権を追われた元大統領サダム・フセインに対し、死刑判決を言い渡した。1982年の中部ドゥジャイルでのシーア派住民虐殺(148人死亡)を「人道に対する罪」と認定。人道に対する罪で元国家元首が断罪されたのは初めて。
★ 鳥インフルエンザ死者100人超
世界保健機関(WHO)は3月21日、アゼルバイジャンで鳥インフルエンザウイルス(H5N1型)により、5人が死亡したと発表した。これで同ウイルスによる死者は2003年にベトナムで発生して以降、世界で100人を突破。死者は10月末に150人以上に達した。
★ 元露FSB中佐、英で殺害
ロシアのプーチン大統領を批判していた露連邦保安局(FSB)元中佐のアレクサンドル・リトビネンコ氏が11月23日、亡命先のロンドンで死亡した。放射性物質ポロニウム210が検出され、殺人事件と認定。露情報機関の関与が疑われたが、露政府は否定している。
★ インドで列車同時テロ
インド西部ムンバイで7月11日、列車や駅などで7回の爆発が起き、少なくとも179人が死亡。パキスタンのイスラム過激派組織の関与が疑われ、両国関係は悪化、高官協議がいったん中止された。