2002 日本

重大ニュース

牛肉偽装事件 雪印に続き日本ハムも
1月23日、雪印食品の関西ミートセンターが、狂牛病対策の国際牛買い取り制度を悪用して、輸入牛を国内産と偽っていて業界団体に買い取らせていたことが発覚。4月30日、雪印食品解散。
7月30日、日本ハムの検査前牛肉の無断焼却が発覚。偽装工作が明らかに。8月28日、創業者の会長が引退。
日朝首脳会談
9月17日、小泉首相が日本の首相として初めて北朝鮮を訪問。金正日(キム・ジョンイル)総書記との会談の直前に「拉致被害者8人死亡、生存は5人」と伝えられた。金正日は拉致事件への国家関与を認め、謝罪したとされるが文書化されず、小泉首相は拉致を明記しないままの国交正常化交渉再開をうたった日朝平壌宣言に署名した。その後、拉致被害者に関し、北朝鮮が示した「8人死亡」情報には次々と不自然な点が浮上した。 10月15日、拉致被害者5人が24年ぶりに帰国した。
中国警察、日本公館内で拘束
5月8日、中国・瀋陽の日本領事館に駆け込んだ北朝鮮の男女5人を中国の武装警察官が拘束し連行した。大使館員は抗議せず容認したような映像が世界に配信された。政治問題化し、23日、中国政府はマニラ経由での韓国入国を認めた。中国による日本の「主権侵害」に毅然(きぜん)とした対応を示さなかった日本外交の体質が問われた。
鈴木宗男逮捕
外務官僚へのどう喝や懐柔など「外務省との不正常な関係」が指摘されていた鈴木宗男衆院議員が6月19日、官房副長官在任中のあっせん収賄容疑で逮捕された。鈴木議員はその後、受託収賄や衆院予算委員会での偽証など計4つの罪で起訴され、“ムネオ疑惑”は司法の審判を受けることに。しかし、11月の初公判で鈴木議員は、全面無罪を訴えた。