爆発するアルコ−ル
兵庫県立八鹿高等学校
自然科学部
●どんな実験なの?
気体の中にも燃えやすいものがあります。蒸発したアルコールと空気が適当な割合で混ざったものに点火すると・・・ 爆発を体験してみよう。
この実験の規模をもっと大きくしたものが一般のガス爆発です。
●実験のしかたは?
[用意するもの] アルコール (エタノール ) 1 ml
250ml の空き缶 ( 清涼飲料水など ) 1個
薬包紙 2 枚 輪ゴム 2 本
スポイト (ピペット) 1 本 ライターまたはマッチ
(3.3MB,0:51)
1.空き缶の上ぶたを切り取り、右図のように面の下部に穴をあけます。穴の大きさは、5 mm 〜6 mmlです。5 mmより小さくても、6 mmより大きくても爆発しないことがあ ります。
2.空き缶の上部を薬包紙で包み、輪ゴム2本を3回ほど巻いてしっかりと固定する。 輪ゴムのしめかたがゆるかったり、薬包紙にしわがよって空気がもれるようだと、大きな爆発音がしないことがあります。
3.スポイトで下部の穴からアルコールを数滴入れ、しばらくの間、缶を回しアルコールを蒸発させる。
4.缶を机の上におき、側面の穴にライターの火を近づけてみよう。
(5.5MB,1:27)
●気をつけよう
* 缶は乾いたものを使用すること。
* 爆発したあと残っているアルコールが燃えて、缶が熱くなっているので 手でさわら ないこと。
* 缶の大きさは、250 ml程度が適当で、それより大きな缶で行うのは危険である。
●もっとくわしく知るために
この実験は「化学を楽しくする5分間」日本化学会編 化学同人(1984)を参考にしました。