生きものと水のふしぎな関係
兵庫県立須磨東高等学校
S☆Cサイエンス同好会
●どんな実験なの?
生き物のうすい膜がもつ,ふしぎな性質をたいけんしてみよう。
(8.4MB,2:12)
●実験のしかたは?
(1)卵,ストロー,コップ(卵がのる大きさ),きり,ピンセット,はさみを用意しよう。
(2)卵の太い方のからを静かに取り除き,中のうすいまくが見えるようにしよう。
(3)反対側のとがった方に,小さなあなをあけ,ストローを差しこもう。
(4)水の入ったコップに,静かにのせておこう。
!しばらくすると,ストローの中を,黄みが上がっていきます。
卵の中のうすいまく(卵かくまく)は,水はとおすけれど,白み(タンパク質)はとおさないという性質をもっています。
このため,卵かくまくを水につけると,水だけが卵の中に入ってきて,白身の体積が増し,黄みを押し上げます。
このような,生きものの膜の性質を半透性(はんとうせい)といいます。
●もっとくわしく知るために
田中一成,「生物の科学 遺伝」,別冊第10号,p.11,裳華房,(1998)
ナイスク・サイエンスクラブ編,「かんたん科学マジック決定版」,p.114,バウハウス,(1999)
岩波洋造・森脇美武,「絵を見てできる生物実験」,pp.56-57,講談社,(1983)