究極のクリップモーターをつくろう
神崎郡福崎町立福崎東中学校
総合科学部
●どんな実験なの?
できあがったモーターのムービー
(1.1MB,0:17)
 磁石のつくる空間(磁界)の中に、電流を流すと電流は力を受けます。このことをはっきりと体感させてくれるのが『クリップモーター』です。原理・原則がむきだしのままになって回転してくれます。この『クリップモーター』にも、シンプルの道への歴史がありました。はじめは、従来型のタイプA が作られていて、のちにB タイプの「台なしクリップモーター」が 開発されたのです。Bタイプのすぐれたところは、台にするものの必要がなくなったことと、台につけたクリップとエナメル線の接続がうまくいかなくてよく回らないということがなくなったこと、より簡単になったので、だれもが短時間に回せるようになったこと、などがあげられます。これは、画期的な発明といえるでしょう。
 自分で作って回す楽しさを体感し、回転子にいろいろ工夫も加えましょう。
 
 
●実験のしかたとコツ
1.エナメル線(ホルマル線)を何回か巻(ま)き、両端(りょうたん・りょうはし)をたばねるように、2 回ほど巻いて止める。ちょうど真ん中で止めるのがコツ。丸い回転子を作るのであれば試験管などに巻きつけるとうまくいきます。
 
2.両端のエナメル線の耳の部分を、一方は全部はぎとり、もう一方は半分より少し多い 目にはぎとります。
 
3.クリップをのばし足にして、電池の両端にガムテープで止めます。
 
4.回転子をクリップにセットし、少しはずみをつけて回します。
 
※ さあ、まわるかなあ?!
 
●もっとくわしく知るために
 実験についての、くわしい内容は次の資料に紹介してあります。
・楠田 純一『究極のタリップモーター』(「たのしくわかる物理実験事典」東京書籍)
  pp.3 6 1〜3 6 3 (1 9 9 8 年発行)