溶液のふしぎ
兵庫県立大学附属高等学校
自然科学部
●どんな実験なの?
 水にほかのぶっしつが溶けたじようたいを溶液といいます。溶液になるとじゅんすいな 水のときとはちがうせいしつがみられます。水は、おんどが100℃になるとふっとうをはじめます。溶液になると100℃よりも高いおんどでふっとうします。
 また、 溶液がすっぱいかどうかをあらわすことばに、さんせい、ちゅうせい、アルカリせいということばがあります。「さんせいう」とか、「アルカリいんりょう」など、にちじょうせいかつでもこのようなことはをつかうことがあります。ハーブティーでは、さんせいで赤色、アルカリせいで青色に色がかわるものがあります。
 このようなげんしょうをじっさいにたしかめてみます。
 
●準備する物
砂糖、ラベンダーティー、レモン、べ一 キングパウダー、水、耐熱性ガラスコップ、スプーン、ティーポット、茶こし、ホットプレート、アルミ箔、 アルミ容器、 温度計
 
●実験のしかたとコツ
1.水の沸点(ふっとうする温度)は、100 ℃かな?
   さとう水の沸騰実験のムービー 
    (5.2MB,1:21)
(1)コップ半分くらいのりょうのお湯にもうこれいじょう溶けないというくらいの砂糖を溶かします。
(2)ホットプレートの 上にアルミ容器をのせて、 砂糖水を 5 ミリぐらいのふかさになるように入れます。
(3)容器のそこからあわが出てきたら温度を測ってなます。
(4)砂糖水から出るあわが大きくなり、少し茶色に色がかわったら容器をフォークやおはしをつかって、ちょくせつ容器をさわらないようにして火からおろし、冷えるまで待ちます。液が冷えて固まると、べっこうあめができます。
   結晶にならずなぜアメになるのか先生の解説ムービー 
    (3.9MB,1:01)
 
2.ラベンダーティーでお茶会?
   ラベンダーティーをつくるムービー 
    (4.4MB,1:09)
(1)乾燥したラベンダーの花をティーポットに入れてお湯をそそぎます。
(2)ラベンダーティーを3 つの耐熱性ガラスコップにそそぎ入れます。
   ラベンダーティーを酸性・アルカリ性にするムービー 
    (11.1MB,2:55)
(3)ラベンダーティーの1つにレモンのしるを1滴たらします。
(4)ラベンダーティーの1 つにべーキングパウダーを少し人れます。
(5)三種類のラベンダーティーの色をくらべてみます。
 
はってん
 ・糸コンニャクのふくろ、スポーツドリンクなどをラベンダーティーにいれてみよう。
 ・マローブルーティーなどほかのハーブティーもためしてみよう。
  ストロ一で息をふきこんで、どんな変化があるか確かめてみよう。
 
●気をつけよう!
 ・容器やあめは、十分に冷えるまでぜったいにちよくせつさわらないようにしてください。
 ・実験中やすくあとは大変熱いのでやけどしないように注意してください。
 
●もっとくわしく知るために
 左巻健男・内村 浩「おもしろ実験・ものづくり事典」p261(2002)