実験中に事故が起こったときの応急処置

やけどをしたとき
 流水や氷水で充分に冷やす(5分以上)。ひどいときには、医者の治療を受ける。
手を切ったとき
 圧迫止血したあと、水でよく洗い、傷口を消毒する。傷が深いときには、医者の治療を受ける。
有毒気体を吸ったとき
 窓を開け、外の空気を吸い、衣服をゆるめ、静かに休む。めまいがしたり、呼吸が苦しいときは、医者の治療を受ける。状態によっては酸素吸入、人工呼吸をすることも必要。
薬品などが燃えだしたとき
 ガスバーナーを消し、近くにある引火性の物質を除く。小規模なら、自然に消えるのを待つ。火が大きくなるようなら、砂、土、ぬれ雑巾などをかけるか、消火器で消す。個々の薬品に応じた消し方をしないとかえって危険なことになる。(「火災対策と消火法」を参照)
薬品にふれたとき
 皮膚や衣服に薬品がついたら、薬品のついた衣服を脱がせ、ただちに多量の水で洗い流す。皮膚が赤くなったり異常がみられたら、医者の治療を受ける。
薬品が目にはいったとき
 多量の流水でじゅうぶんに洗い、医者の治療を受ける。
薬品を飲み込んだとき
 ホールピペットで吸い込んだような場合は、何度も口をすすぐ。飲み込んでしまった場合には、水や牛乳を飲ませる(防虫剤や石油製品に牛乳はダメ)か、のどの奥を刺激してはかせる。吐かせるときには、吐いたものが気管に入らないようにする。ただし、強酸や、強アルカリ含む製品(洗浄剤、漂白剤など)、石油製品等を飲下したときには、吐かせてはいけない。意識がないときや、痙攣しているときにも、吐かせてはいけない。このような場合には、直ちに、医者の治療を受ける。