12. アフリカツメガエル

分類
両生綱無尾目コモリガエル科
分布
エチオピア、ウガンダ、コンゴ地方、カメルーン以南のアフリカに分布する。
形態・特徴
体長5〜12cm。頭部は小さく扁平で目は上を向く。瞼、鼓膜、舌はない。胴は太い。前肢は小さく指端はとがり水かきはない。前肢を使って掻き込むようにして餌を食べる。後肢がよく発達し、指の間に大きな水かきを持ち、内側の3本の指には黒い爪がある。一生水中で生活し陸に上がることはほとんどない。
  1. )飼育例
    • 水槽
          40cm×60cm×40cm 角型水槽
      水量
      底から10〜15cm程度
      水槽中の生物
      カエル(成体)             レバー片を食べる。
      タナゴ・オイカワの稚魚・エビ等   レバー片の小片、食べ残しを食べる。
      サカマキガイ・カワニナ・タニシ等  ガラス面の藻を食べる。
      アオミドロ               分解された栄養塩で良く育つ。

      カエルと一緒に入れる魚は、身近な川ですくってきたもので良い。但し、ザリガニやバスは入れない。この方法は、水量の変化だけ気をつければ水替えは殆どしなくてよい。一般に夏の高温を乗切るのが成体ほどむずかしい。変態後間もない小さな個体は5〜6匹ずつ小型の水槽で飼うのが良い。

    • プラスチックの小型衣装ケースを利用してカエルを移動し、日陰において夏を過ごす。
    • 夏場は日の当たらない中庭で、園芸用大型バットに水草(サンショウモ)を増やし、その中にカエルと水草を入れた小型の水槽を入れておく。カエルが逃げ出さないように金網などを重石をつけて被せる。
  2. )教材としての特徴
    • 飼育が容易である。ずっと水中に暮らすので環境を作りやすい。
    • 排卵誘発剤を使って産卵の時期を選べる。
    • 比較的、卵の発生が早く、発生の観察に適している。