薬品分類コードの構成(2桁の例)

1桁目2桁目
無機化合物酸化物
硫化物
塩化物
硫酸塩
硝酸塩
炭酸塩
ハロゲン化物
無機物一般
アルカリ(水酸化物)
無機酸
単体金属で構成
非金属で構成
有機化合物炭化水素
アルコール・エーテル
アルデヒド・ケトン
カルボン酸・スルホン酸・酸無水物
エステル・油脂
アミン・アミド・アゾ
フェノール
天然高分子
合成高分子
その他
染色体・色素・指示薬など 
その他 

薬品分類コード(3桁)の構成例

1桁目2桁目3桁目
無機化合物
有機酸の塩
(有機酸と金属の化合物)
化合物の陽性成分の原子番号(化学式の先頭の元素の原子番号)
  • 酸は中心元素で分類
  • アンモニアは独立した番号90を与える
  • ランタノイドはすべて57に分類
  • アクチノイドはすべて89に分類
  • 原子番号104以降はすべて91
  • いずれか一つに分類しがたいものは92
単体原子番号
  • ランタノイドはすべて57に分類
  • アクチノイドはすべて89に分類
  • 原子番号104以降はすべて91
  • いずれか一つに分類しがたいものは92
有機化合物
  • 複雑で1,2,3,いずれにも分類し難いものは6(その他)
  • 4,5と1,2,3両方に分類可能なものは各校の実状にあわせいずれか1つだけを選ぶ
  • 3桁目分類の優先順位
    1)ハロゲンが有ればハロゲン置換体
    2)アミド、ニトロ、アミンが有ればその項目
    カルボン酸、スルホ ン酸、アルコール、エステル、フェノールが有ればその項目(アミノ酸はその項目)
☆官能基が複数有り複雑なものは0(その他)
鎖式(脂肪族)・脂環式炭化水素アルカン
アルケン
アルキン
シクロアルカン
シクロアルケン
ハロゲン置換体
石油・天然ガス
その他
官能基を持つ鎖式(脂肪族)・脂環式化合物アルコール、エーテル
アルデヒド、ケトン
カルボン酸・スルホン酸類(含 酸無水物)
エステル、アミド
ニトロ化合物、アミン
その他
芳香族化合物アルコール、エーテル
アルデヒド、ケトン
カルボン酸・スルホン酸類(含 酸無水物)
エステル、アミド
ニトロ化合物、アミン
ハロゲン置換体
フェノール
炭化水素
その他
天然高分子糖類(炭水化物)
アミノ酸、タンパク質
酵素
ホルモン
ビタミン、補酵素
天然ゴム
無機高分子
その他
合成高分子合成繊維
合成樹脂
合成ゴム
その他
その他3桁目は全て0
染色液・色素・指示薬等50音を元にした分類番号
あ行か行さ行た行な行は行ま行や行ら行わ行
0111213141516171819100
02122232425262728292 
03132333435363738393 
04142434445464748494 
05152535455565758595 
☆ 複数の異名がある場合は各校でいずれか一つを選ぶ
その他

(6〜7桁以上)薬品分類コード付与方法の例

基本分類コードは6桁、1容器ごとに番号を振る場合は7桁目以降を使用する。
1〜3桁目・・・「その薬品がどんなものか」で分類
4・5桁目・・・(3桁に分類した後での)薬品の50音順の通し番号
6桁目・・・・・同じ薬品の形状の違いで分類
  • 原則として3桁目までは学校間で共通、4桁目以降は各校の使用実態により任意の番号を与える。ただし、同一学校中で1種類の薬品に付与するコードは1つだけとする。
  • 各校による使用方法の違い(コンピュータの使用、不使用を含め)に応じ、4桁目以降、7桁目以降を別項目でデータ処理したり、1〜3桁目のみを使用したりすることもできる。
*各校の使用実態により下記のような変更方法もある
  • 有機化合物(1桁目=3)を染色液(4)やその他(5)と同じ50音による分類で分ける。
  • 有機酸の塩類を1でなく有機化合物(3)に入れる。
    (この場合3桁目にそれぞれ1項目増やし、326と339をあてる。)
  • 金属を含む多原子イオンの化合物を実体に合わせ原則(化学式の先頭の元素)以外の方法 で分類する。(Mn−KMnO Fe−K[Fe(CN)] Cr−KCrO、(NH)CrOなど)

分類コードの構成及び分類上の注意

  • 1〜3桁目は前項目の表参照。
  • 4・5桁目は3桁目まで分類した後、それぞれの分類の中での50音順の通し番号。複数の異名がある場合は各校の使用実態に合わせていずれか1つだけを選ぶ。新しい種類の薬品を購入した場合はその分類の中だけで番号を入れかえる。
  • 4・5桁目の分類方法は単純な50音順であり染色液・色素等(4)、その 他(5)の2・3桁目の50音での分類方法とは異なるので注意すること。(異なる薬品に同一番号がつくのを防ぐためにこの方法を用いる。)
  • 6桁目は同一薬品の形状により分類する。(片、末、粒など)所有する種類により通し番号を付ける。1種類しかない場合は6桁目は0とする。結晶水の有無や濃度の違いは4・5桁目で分類する。
  • 分類例(6桁目まで)
    銅(片)、銅(粒)、炭酸ナトリウム(10水和)、炭酸ナトリウム(無水)、麦芽糖、マルトース、大理石、サリチル酸ナトリウム、金属ナトリウム、サッカロースを所有している場合
 分類番号薬品名
4・5桁目
111の中での50音順の通し番号
111010サリチル酸ナトリウム
111020炭酸ナトリウム(10水和)
111030炭酸ナトリウム(無水)
6桁目
形状が1種類の場合は 0
211010金属ナトリウム
6桁目
形状の違い
229011銅(片)
229012銅(粒)
4・5桁目
異名がある場合の50音順はいずれか1つの名を選び同じ薬品には同じ番号
341010サッカロース
341020麦芽糖→マルトース
341020マルトース
1〜3桁目
石灰石、炭酸カルシウムとして120にも分類可、いずれかを選ぶ
531010大理石