消防法分類 | 特徴 | 消火方法 | 物質の例 |
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第1類 酸化性固体 | O2を出して可燃物と反応し、火災、爆発を起こす固体 | 大量に注水し、冷却消火する。アルカリ金属の過酸化物には水は不適で、粉末消化薬剤か乾燥砂を用いる。 | 塩素酸塩類 過塩素酸Naなど |
第2類 可燃性固体 | 低温で引火、着火しやすい固体 | 赤リン、硫黄、引火性固体は注水消火する。金属粉、マグネシウムは注水厳禁、粉末消火薬剤か乾燥砂で被覆する。 | 赤リン 金属粉など |
第3類 自然発火性物質および禁水性物質 | 空気または水と反応して発火する物質 | 禁水性物質は水、泡の消火薬剤は厳禁で、粉末消火薬剤か乾燥砂で被覆する。黄リン等自然発火性のみの性状の物は水、泡の消火薬剤を使用できる。 | 水素化Li 金属Naなど |
第4類 引火性物質 | 引火しやすい液体 | 水による消火は、危険物が水に浮いて火面を広げることになるので不適切である。泡、粉末CO2消火薬剤などによる窒息消火がよい。水溶性の危険物(アルコール、アセトン類)には水溶性液体用消火薬剤を使用する。 | エ−テル ガソリン 灯油など |
第5類 自己反応性物質 | 熱や衝撃で着火、燃焼、爆発を起こす物質 | 爆発的で燃焼が速いため、消火は困難である。一般に、大量注水で冷却するか、泡消火薬剤を使う。燃焼時、火勢が衰えないときは爆発の危険性があるので退避の時期を誤らないようにする。 | 硝酸エステル 過酢酸など |
第6類 酸化性物質 | 可燃物と反応して、その燃焼を促進する液体 | 大量注水か、泡消火薬剤で消火する。ハロゲン化物、CO2、炭酸水素塩類の消火薬剤は不適である。 | 過塩素酸 H2O2 フッ化塩素など |