「理科実習助手のための実験準備マニュアル 改訂版」
実験編 利用にあたって

  この「理科実習助手のための実験準備マニュアル 改訂版」実験編は、個々の実験の留意点・工夫点を掲載しています。実験項目については、初版で取り上げた実験及び、「理科実習助手研修会」でのアンケート結果から、複数の学校で行われているものを選びました。また、新たな分野として、環境や身近な科学を扱う「おもしろ科学」の章を加え、その他の章でも、最新の実験項目や方法を取り入れています。新教育課程の導入に伴い、教科書・実験書の実験も変化していますが、学校現場ではそれ以上に多種の実験が行われています。このマニュアルでは、実際の状況に合わせ、より多くの実験を取り上げるよう努めました。
  各実験については、教諭作成のプリントや実験書の存在を前提としています。ここでは実習助手にとってより必要度の高い、実験を行うための準備や片付けの[留意点・工夫点]に重点をおき、[操作]は、簡単に触れるに留めました。記載されている留意点・工夫点は、いずれも実習助手が実際の仕事の中から得た貴重な知識ばかりです。さらに、同一の実験であっても、さまざまな手法で実施されることも多く、多様な実験方法に対応した、多様な留意点・工夫点を併記しました。学校ごとで備品・器具等の実験環境が大きく異なることも考慮し、新しい器具の紹介から旧型の器具の補修、自作器具の工夫まで幅広く取り上げています。一般編の内容と合わせてご利用ください。
  本文中に使用されている図・写真等は編集委員の手によりますが、ご好意により、数研出版鰍フ教科書・実験書・図録、ケニス鰍フカタログからも多数の図・写真を使用させていただきました。
平成16年3月  編集委員一同