6.日射量の測定
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[目的] | 地表における直達日射量を測定する。 |
[準備] | 簡易日射計 時計 ものさし メスシリンダー |
[操作] |
1) | 図のように日射計を組み立て、水を入れ、受熱板を太陽に向けて設置する。 |
2) | 一定時間ごとに水の温度を測定する。 |
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[留意点・工夫点] |
○ | 容器の容積を量っておく。 |
○ | 日射計の容器に入れる水は、気温との差を少なくするため、汲み置き水を使用する。 |
○ | 容器の外側をぬらさないように注意する。 |
○ | 温度計の球部は、容器の中央にくるように差し込む。 |
○ | 測定中は、受熱板が太陽光線に、たえず垂直になるように角度や向きを合わせる。つまようじを発泡スチロールの隅に立て、その影で確かめるとよい。 |
○ | 1分ごとに測定するのが適当である。 |
○ | 太陽高度や空の変化なども記録しておく。 |
○ | 受熱容器は錆びやすいので、実験終了後はよく乾かす。 |
○ | 受熱容器の代わりに、油性のサインペンで黒く塗った試験管でもよい。 |
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直達日射量の求め方 |
| 受熱板の面積をS〔cm2〕、容器の熱容量をC1〔cal/K〕、入れた水の熱容量をC2〔cal/K〕、時間t〔min〕の間に、この水の温度がT〔K〕上昇したとすると、直達日射量T〔cal/cm2・min〕は、

で求めることができる。
熱容量は、物体の温度を1℃上昇させるのに必要な熱量で、比熱cの物体m〔g〕の熱容量C〔cal/K〕はC=mcで表される。
太陽からの日射量は、地球の大気圏外では、約2.0〔cal/cm2・min〕(太陽定数という)で
あるが、地表に達するまでに大気による散乱や吸収よって小さくなる。 |
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