[留意点・工夫点] |
* | 缶詰の鶏頭は、安価で入手しやすく簡単に脳を取り出すことができる。1缶あたり10〜16コ入っている。缶によっては、延髄の切れているものもあるので、注意が必要。 |
* | 実験前に、開缶しないで缶ごと熱い湯につけて煮こごりを溶かしておくとよい。 |
* | 水煮でかなりもろくなっているので壊れないよう、生徒に配るまで手で扱う。ピンセットや割り箸の使用は不可。 |
* | エタノールに浸すと脱水され、かたくなり、扱いやすくなる。薬さじですくい取るとよい。 |
* | 染まりやすくするため、染色する前によく水で洗い、表面のエタノールを除いておく。(大脳皮質 が染色される) |
* | 頭骨を取り除いた時、視神経も観察する。(左右が交叉している) |
* | 鳥類は小脳が発達していることを確認する。(飛行中の平衡を保つ為) |
* | カミソリが両刃の場合、半分に割るか、片側をビニールテープで被っておく。 |
B. | 貝類(ハマグリ・アサリ) |
[目的] | 体のつくりを観察することにより軟体動物への理解を深める。 |
[操作] |
1) | 貝をわずかに開く。 |
2) | 外套膜を貝殻からはずし、貝柱を切る。 |
3) | 大きく殻を開き、外套膜を切り取り観察する。(貝の前部を左へおく) |
4) | えらを取り除き、足の基部を切開して内臓の観察をする。 |
[留意点・工夫点] |
* | 眼科用ハサミが使い易い。又眉毛カット用のハサミも安価である。 |
* | 材料は大きめの2枚貝なら手に入るものでよい。カキでもよい。 |
* | 40℃の湯につけておくと、わずかに殻を開く。 |
* | 徐々に水温を上げると、心臓の動きがよくわかる。 |
|  |
* | 貝の前後は不等辺三角形の最も短い辺が前部である。 |
|  |
* | 先をけずって薄くした割りばし等を差し込んで貝殻を開く。 |
* | 開けたとき心臓が動いていなくても、海水中に入れてしばらくすると動き出す。 |
* | アセチルコリン(神経伝達物質)溶液をたっぷりかけて心拍の変化をみる。 アセチルコリンの抑制効果は、心拍数と心拍の強さに現れる。 |
* | えらのひだは顕微鏡で観察できる。 |