18. プラナリア(ナミウズムシ)の観察と再生

[目的]プラナリアは淡水にすむ扁形動物で強い再生力を持つ。これを用いて形態と再生の様子を観察する。
[器具・材料]
 シャーレ 筆
プラナリア
[操作]
1)スライドガラスの上に筆ですくい取り観察する。
2)シャーレにろ紙片を敷き水でぬらして、プラナリアをろ紙ごと切断する。
3)各部分ごとに分けて水を注ぎ入れてから、ろ紙を取り除き、蓋をして飼育観察する。
    切断方法の例
 ・二分断―中央部で横断、各切断片からの再生
 ・三分断―頭部・中部・尾部で横断、各切断片からの再生
 ・双頭分断―頭の後方まで縦断したもの、2つの頭の個体となる
[留意点・工夫点]
切断には両刃の安全カミソリの刃を4つに割って割り箸の先に差し込んだものを使う。一度切ると粘液が刃について切れ味がわるくなるので脱脂綿で絶えず刃を拭う必要がある。
消化液で体を溶かしてしまうため、使用前一週間は絶食させておく。
氷の上にろ紙をのせて作業すると、動きが弱まるので扱いやすい。
プラナリアを傷つけないため筆を使用するのがよいが、ピペットでもよい。
切断はろ紙ごとすると培養器に部分ごとに入れられる。
縦または斜めに切り目を入れると、多頭や多尾のプラナリアが再生する。この場合は切れ目がすぐ癒着するので、一日に一回同じ場所に、数日間繰り返し切れ目を入れること。
その他再生に使える生物としては、ヒドラ、イモリ、カエルなどがある。