14.光合成

[目的]光の強さが光合成速度に及ぼす影響を調べる。
[器具・材料]
 植物の葉および水草 光源 pH指示薬
[準備および操作]
A.pH指示薬による測定
 ほぼ同じ面積の葉を条件の違う試験管に入れ、光源から一定の光をあてCO2の出入りに伴う指示薬の色の違いをみる。
 条件(例):次の物で試験管を完全に包む
  a.アルミホイル
  b.ペーパータオル3重
  c.ペーパータオル2重
  d.ペーパータオル1重
  e.包まない
  f.葉を入れない
B.気泡計算法による測定
1)光源からの距離を一定にし、一定時間に出る気泡数を数える。
2)距離を変え同様に測定する。
3)光源からの距離20cmの場合を100として照度比と同様同化指数を計算する。
[留意点・工夫点]
陽性植物、陰性植物の両方を比較するとよい。
(補償点が1000〜2000ルックスのものを陽性植物といい、100〜数ルックスのものを陰性植物という。)
陽性植物……プラタナス、ゼラニウム、ワタ、タンポポなど
陰性植物……サンゴジュ、ビワ、クス、イチゴなど
1本の木でも日当たりの良いところの葉と、陰のところの葉では結果が違ってくるので、条件をそろえて採取すること。
pH指示薬の作り方
@チモールブルー0.2gとフェノールレッド0.1gをエタノール20mlに溶かす
A炭酸水素ナトリウム0.85gを蒸留水900mlに溶かす。
B@液とA液を混合し、これに蒸留水を加えて1リットルにする。使用時には10倍に薄めて用いる。
 
溶け込んでいるCO2の量
指 示 薬 の 色
多←・・・・・・→少
黄   橙   赤
指示薬が管壁につかないように入れる。また葉が指示薬につからないようにする。
水滴がつくと電球が割れるので注意する。
10月以降は日射量、温度が下がるのでデータが出にくい。そこで水温を20℃以上にしたり、1時間以上前に近距離で光を当てておいたり、水草の水切りをやり直したりしてみる。