13.色素の分離 |
| [目的] | 光合成色素を分離する。 |
| [器具・材料] |
| | 乳鉢 乳棒 大型試験管 クロマト用ろ紙(またはTLCシート) ガラス毛細管(キャピラリー) 分光器 ほうれん草等 抽出溶媒 展開溶媒 |
| [準備および操作] |
| A. | ペーパークロマトグラフ法 |
| | ろ紙を使用し、緑葉から色素を抽出し展開させ、分離後、色素の色調やRf値を調べる。 (抽出液)メタノール3:アセトン1 (展開液)トルエン |
| B. | 薄層クロマトグラフ法 |
| | ろ紙をTLCシートに替え、ペーパークロマトグラフ法の要領で行なう。 (抽出液)ジエチルエーテル (展開液)石油エーテル7:アセトン3 |
| <発 展> |
| | 色素分離(クロマトグラフ法を使用しない方法)と光波長吸収 |
| | ・ 色素を抽出し、分光器で観察する。 |
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| [留意点・工夫点] |
| 共 通 |
| * | 緑葉は、他にシロツメグサ・モッコク・ヨモギ・お茶の生葉・抹茶などがあり、乾燥野菜・乾燥海藻も使用できる。サラダ用ほうれん草は色素が少ないので適さない。抹茶はすりつぶす必要も無く時間短縮となり、濃くつくのでよい。 |
| * | 材料で海苔を使用する場合、味付け海苔や焼き海苔は緑色色素がでない。浅草海苔を使用するとよい。 |
| * | 材料は新鮮なものがよい。 |
| * | ろ紙は湿っているものはよくない。 |
| * | 使用する試薬は、蒸気の毒性が強いので吸い込まない。 |
| * | 有機溶媒を使うのでゴム栓ではなく、シリコン栓、コルク栓が好ましい。 |
| * | 栓にクリップまたは虫ピンを差し込み、ろ紙を引っ掛けるところを作る。また、栓の中央に切込みを入れ、ろ紙をはさみ込んでもよい。 |
| * | 乳鉢・乳棒・毛細管は必ず乾いたものを使用する。毛細管は先が詰まりやすいので、使用後すぐにアルコールで先端を洗う。 |
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| * | ろ紙の先端を写真のように切ったり、折り曲げたりすると側面に触れず、まっすぐに展開することができる。 |  |
| * | クロマトグラフ法の秘訣は、乾かしながら、濃いスポットを小さい面積でつけることである。 |
| * | 緑葉は、すりつぶさないで定規や先の細い棒で直接ろ紙に押しつけてもよい。ただし、TLCシートには適さない。 |
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| * | 使用する展開液、気温等により液の上昇時間とRf値は異なる。 |
| * | ペーパークロマトグラフ法と薄層クロマトグラフ法では、使用する展開液が異なる。 |
| * | 材料をすりつぶしたあとの乳鉢についた色素は漂白剤で取れる。 |
| * | クロマトグラフ法の手法を知るためにカラーペンの色素を分離する。ペンのメーカーによって色素に差があり、黒や濃い色を使うとおもしろい。 |
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| ペーパークロマトグラフ法 |
| * | 抽出液としては、 | 他にメタノール1:アセトン1、アセトン等がある。 |
| | 展開液としては、 | 石油エーテル3:ジエチルエーテル2:エタノール2、 |
| | | 石油エーテル7:トルエン3、 |
| | | 石油ベンジン4:石油エーテル1:アセトン1、 |
| | | 石油エーテル4:ベンゼン1:アセトン1、 |
| | | トルエン、 |
| | | キシレン、等がある。 |
| * | ペークロクロマトグラフ専用の試験管も市販されているが、太い試験管やメスシリンダーで充分である。 |
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| 薄層クロマトグラフ法 |
| * | TLCシートは、液の上昇時間が短く、早い段階で色素分離するので短時間で実験でき、使用するシートも短くてよい。また、色素の色も鮮やかである。 |
| * | ジエチルエーテルは、小さなフタ付き容器を使用するとよい。 |
| * | TLCシートを使う場合、シートの形を自由にカットできるのでガラス瓶やビーカーも使用できる。ふたは必ずする。 |
| * | TLCシートを使う場合、ペーパークロマトグラフ法よりも水分を取ることが大切である。水分を取るためにはジエチルエーテルで抽出する。抽出前に試料をシリカゲルとともにすりつぶすとなおよい。 |
| * | TLCシートはガラスやプラスチック板にシリカゲルを塗ったものである。強く押えると削れやすい。また、使用する方向に注意する。 |
| * | TLCシートは傷がつきやすいので、ガラス毛細管の代わりにプラスティックチップを使うとよい。 |
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