9.蒸散

[目的]根から吸収された水分は、植物体内を通り大部分は葉の表面から水蒸気となって発散する(蒸散)。蒸散量を測定し、大気中の有害な物質が二酸化炭素とともに取り入れられることによる大気浄化の働きを考える。
[器具・材料]
 器具は、図を参照
木の東側の表面にある健康な枝
[準備・操作]
1)図のようにセットし、一定時間毎にピペット内の水位を読み取り、蒸散量を測定する。
2) 葉面積を測定し、単位面積あたりの蒸散速度を計算する。
[留意点・工夫点]
木の東側の表面にある健康な枝を採取し使用する。
日当たりのよいところで実験する。
屋外で実施する場合は、フラスコ内が温まらないようにフラスコにアルミ箔を巻き水を張った水槽につける。
枝は水中で枝の元の方を斜めに切り(3〜5p)、一晩水につけておく。
枝とシリコン栓の隙間のないようシーリングテープで巻く。
水中で栓をし、フラスコ内に空気が入らないように注意する。フラスコの口やシリコン栓のあたりの水分を拭き、水漏れがないか確認する。
ピペット内の水位が下がってきたら、ピンチコックを開いて給水する。
ロートはメスピペットの上端より高くして給水しやすくする。
<参考文献>
  「樹木の大気浄化能力調査マニュアル」   環境庁大気保全局生活環境室