2.ミクロメーターの使い方

[目的]ミクロメーターの使い方を理解し、試料の大きさの測定方法を身につける。
[器具・材料]
 接眼ミクロメーター 対物ミクロメーター
タマネギ・毛髪等
[準備および操作]
1)顕微鏡をセットし、接眼レンズに接眼ミクロメーターを入れる。
2)対物ミクロメーターにピントを合わせ、接眼ミクロメーターの目盛りを重ね、目盛りより接眼ミクロメーター1目盛りの長さを計算する。
接眼ミクロメーターの
1目盛りが示す長さ
対物ミクロメーターの目盛り数×10μm
接眼ミクロメーターの目盛り
 対物ミクロメーターは1目盛りが1mmを100等分した目盛りがつけてある。
 1目盛りの長さは1/100mm=0.01mm=10μm(マイクロメーター)
 
 両目盛りが一致した2箇所の間の目盛り数を数える。
3)試料の大きさを接眼ミクロメーターの目盛りから測定する。
[留意点・工夫点]
カバーガラスの空き箱に接眼ミクロメーターを入れる。1箱に4枚はいるので班毎に一括して配布できる。
 


※空き箱はMATSUNAMI(18×18mm)200枚入りを使用。50枚毎に区切りがあるのでミクロメーターを安定させて入れることが出来る。ふたが透明なので、外側から枚数の点検が出来る。
接眼ミクロメーターの目盛りがはっきりしない時は、視野絞りを動かし、ピントの調整をする。(顕微鏡に装着しなくてもレンズを覗くとわかる。接眼ミクロメーターのピントは顕鏡する人の視力によってずれる)
視野絞りが動かない場合は、(近視者の場合)接眼ミクロメーターの下にかさ上げのゴムをかませる。(ゴムの厚さは1〜2mmで視野絞りにのり、かつ真中に穴があいていてミクロメーターの視界をさえぎらないもの。)
近年の接眼レンズは視野絞りが最初から固定されていて調節できないものや、ワイド接眼レンズのように専用のものしか使用できないものがある。
対物ミクロメーターの目盛りにピントをあわせる時はプレパラート端に印刷されている0.01mmの文字であわせるとわかりやすい。
ストップウォッチを併用すると試料の動く速さも求めることができる。
接眼ミクロメーターが汚れたら、やわらかい布等でふく。
なぜ対物ミクロメーターに直接試料をのせてはいけないの?
  • 目盛りを貼り付けてある接着剤が剥がれます。
  • 試料か目盛りかのどちらかにしかピントが合いません。
  • 測りたい場所に目盛りを移動できません。
[参考文献]
「新 観察・実験大事典」  東京書籍