[目的] | フェノール類の性質を調べる |
[薬品] | フェノール クレゾール 塩化鉄(V) 臭素水 水酸化ナトリウム 炭酸水素ナトリウム |
[操作] |
1) | フェノールをとり、水を加えてよく振ったあとその内容物を観察する。クレゾールについても同様にする。 |
2) | 1のフェノール水溶液の上澄み液をとり、水を加えて薄めてから塩化鉄(V)水溶液を加えてその変化を観察する。クレゾールについても同様にする。(呈色反応) |
3) | 薄い臭素水をとり、1のフェノール水溶液の上澄み液を加えてその変化を観察する。 |
4) | 1の残ったフェノール水溶液をよく振り混ぜてから2本の試験管に分け、一方に水酸化ナトリウム水溶液、他方に炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、その変化を見る。 |
[留意点・工夫点] |
☆ | フェノールは常温で固体、融点42.5〜43℃である。実験前に瓶ごと湯に浸けて溶かした後、ピペットを使って乾いた試験管に小分けする。取り分け用のピペットも空の試験管に入れて一緒に湯に浸け温めておき使用した方がよい。瓶の中に一部固体のまま残っているときに試験管などに直接分注しようとすると、固体部分が瓶の口の方に来てフェノールがあふれ手につくので注意する。また水が少しでも混ざると融点が下がり液化する。ただし、お湯に浸けると瓶が割れることがあるので取り扱いには注意する。ドライヤーで暖める方法もある。 |
☆ | フェノール・クレゾールは、皮膚につくと炎症を起こし激しく痛むので皮膚につけないよう注意が必要。 |
☆ | 塩化鉄(V)溶液は1,2滴で充分である。入れすぎて色が濃くなった時は液を少し捨てて水で薄める。 |