44.炎色反応

[目的]アルカリ金属、アルカリ土類金属等の金属イオンの炎色反応を確認する。
[薬品]塩化ナトリウムNaCl 塩化カリウムKCl 塩化カルシウムCaCl2 塩化バリウムBaCl2
塩化ストロンチウムSrCl2 塩化銅CuCl2 塩化リチウムLiCl メタノール
[器具]a.柄つき白金線(白金耳)
b.霧吹き(クロマト用噴霧器等)
c.蒸発皿
[操作]下記のa、b、cのような方法で炎色反応を見る。
 a.

水溶液に浸け、ガスバーナーの炎にかざす。
b.

噴霧器の中に水溶液を入れ、炎に向かって噴きつける。
c.

メタノールに塩を溶かして点火。
[留意点・工夫点]
柄つき白金線は使用前に先端を濃塩酸で洗う。溶液をかえるたびに繰り返す。
蒸発皿で行う場合、エタノールは炎が赤いので不向きである。
使用する薬品は、塩化物が安全ではあるが、硫酸塩、硝酸塩等も使用できる。
bの水溶液には、メタノールを加えると見やすくなる。(ただし引火には注意する。)
cにはステアリン酸を加えると炎が長持ちする。
霧吹きはクロマト用噴霧器の他、勢いの強い園芸用や、細かい粒子で出る化粧用アトマイザーなどでもよい。
白金耳のかわりにニクロム線の使用も可能。使用済みのニクロム線を再利用するときは、先端の変色部分をペンチで切り取ってから用いる。
柄つき白金線のかわりに、ろ紙、炎色反応用金網、スチールたわしを小さく切ってピンセットでつまんで利用してもよい。
<参考>
 手作り白金耳
 ガラス管の先を加熱して溶かし、 白金線を埋め込む。
 長所・・金属の柄に比べ薬品の影響を受けにくい。
 短所・・ガラス部分を炎に入れると、割れてしまうことがある。