42.鉄の反応
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[目的] | 鉄とそのイオンFe2+、Fe3+の性質を調べる。 |
[薬品] | 硫酸鉄(U) FeSO4 塩化鉄(V) FeCl3 アンモニアNH3水 水酸化ナトリウムNaOH チオシアン酸カリウムKSCN ヘキサシアノ鉄(U)酸カリウムK4[Fe(CN)6] ヘキサシアノ鉄(V)酸カリウムK3[Fe(CN)6]
| [操作] | 硫酸鉄(U)水溶液と塩化鉄(V)水溶液にアンモニア水、水酸化ナトリウム水溶液、ヘキシアノ鉄(U)カリウム水溶液、ヘキサシアノ鉄(V)カリウム水溶液、チオシアン酸カリウム水溶液をそれぞれ少量ずつ滴下し、反応を観察する。 |
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| | +NH3水 | +NaOH | +K4[Fe(CN)6] | +K3[Fe(CN)6] | +KSCN |
FeSO4 (Fe2+) |  |  |  |  |  |  |
FeCl3 (Fe3+) |  |  |  |  |  |  |
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[留意点・工夫点] |
☆ | 硫酸鉄(U)溶液は空気中の酸素によって酸化されやすいので、実験の直前につくり、硫酸と鉄くぎをいれておくとよい。 |
☆ | 塩化鉄(V)溶液、ヘキサシアノ鉄(V)酸カリウム溶液は、古くなるとよい結果が得られない時もあるので、確認する必要がある。 |
☆ | 硫酸鉄(U)溶液にヘキサシアノ鉄(U)酸カリウム溶液を滴下し、しばらくすると液面の空気に触れた部分と底の部分とでは色が違ってくるので、注意して観察する。 |
☆ | 硫酸アンモニウム鉄(モール塩)を硫酸鉄に代用してもよい。 |
★ | 滴下する溶液は点眼ビンを用いると便利である。 |
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<参考> |
テルミット反応 |
[薬品] | 酸化鉄(V) アルミニウム粉末 マグネシウムリボン |
[器具] | るつぼ 砂を入れた容器 |
[操作] |
1) | るつぼに酸化鉄(V)8gとアルミニウム粉末3gを入れ、よく混ぜる。 |
2) | るつぼを砂の中に埋めて、挿し込んだマグネシウムリボンに点火する。 |
[留意点・工夫点] |
☆ | 酸化鉄(V)とアルミニウム粉末は乾燥したものを使用する。 |
☆ | アルミニウム粉末はパウダー状のものがよく、取り扱いには粉塵爆発に注意する。 |
☆ | マグネシウムリボンは先を曲げておいた方が点火しやすい。 |
★ | 砂は金属製の洗面器などに入れておくとよい。 |
|  砂の中に埋める |  洗面器の中で燃焼中 |  燃焼後(ルツボは割れる) |
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