41.銅・銀の反応

[目的]遷移元素の中で、比較的安定した元素である銀イオンと銅(U)イオンの性質を調べる。
[薬品]硫酸銅CuSO4  硝酸銀AgNO3  アンモニアNH3水  水酸化ナトリウムNaOH
塩化ナトリウムNaCl  ヘキサシアノ鉄(U)酸カリウムK4[Fe(CN)6]  硫化水素H2S
[器具]試験管 駒込ピペット
[操作]硫酸銅水溶液と硝酸銀水溶液にアンモニア水、水酸化ナトリウム水溶液、 ヘキサシアノ鉄(U)酸カリウム水溶液、塩化ナトリウム水溶液をそれぞれ少量ずつ滴下し、また、硫化水素ガスを通じて反応を観察する。
  +NH3+NH3過剰+NaOH+NaOH→加熱+H2S
CuSO4
AgNO3
 +K4[Fe(CN)6]+NaCl+NaCl→光
CuSO4
AgNO3
[留意点・工夫点]
アンモニア水と水酸化ナトリウム水溶液は、濃度によって結果が分かりにくいので、試薬濃度や加える量は事前に確認する必要がある。
水酸化銅の沈殿は、ゲル状になるので振り混ぜながら、弱火で穏やかに加熱する。
硫化水素ガスの代わりに硫化水素水を加えてもよい。操作はドラフト内で行う。
銀イオンに塩化ナトリウム水溶液を加えて、光を当てる時、曇天や夕刻の場合は、強力なライトを当ててもよい。