39.硫酸の性質

[目的]濃硫酸と希硫酸の性質と反応を調べる。
[薬品・材料]
 硫酸H2SO4 酢酸鉛Pb(CH3COO)2 塩化バリウムBaCl2 角砂糖 銅Cu 亜鉛Zn
[器具]蒸発皿
[操作]
 a. b.
 
 c. d.
 
 e. f.
[留意点・工夫点]
濃硫酸は重い液体なので、駒込ピペットを使用する場合は、吸い込んだら斜めにして、注ぎ終わったら乾いた試験管の中に立てておく。
シリコン帽は硫酸がつくと穴があくので、赤ゴム帽を使う方がよい。
銅片は濃硫酸では反応しないが、熱濃硫酸になると二酸化硫黄を発生するので吸い込まないよう、また多量に発生させないよう注意する。
金属片は流しに捨てないよう回収し、再使用する。
硫酸を加熱するとき、突沸させないよう注意する。
<参考>
濃硫酸の扱い方
皮膚につくと熱くなって火傷し、水ぶくれができる。それを防ぐため、皮膚についたらすぐに水洗いすること。
机上にこぼしたときは必ず濡れ雑巾で拭く。多量にこぼした場合は炭酸水素ナトリウムで中和する。
薄める場合、水の中に濃硫酸を少しずついれる。一度に入れると沸騰して飛び出す。
希硫酸でも洋服に付いたままにしておくと、水だけが蒸発して濃度が高くなり穴があくので、よく洗い流しておくこと。
濃硫酸は古くなると空気中の水分を吸収して濃度が変わるので、この場合は濃硫酸としては使用しない。