35.ケイ酸ナトリウムとケイ酸

[目的]ケイ酸ナトリウム(水ガラス)およびケイ酸の性質を調べる。
[薬品]ケイ酸ナトリウムNa2SiO3 塩酸HCl フェノールフタレイン メチレンブルー
[器具]
 
[留意点・工夫点]
ケイ砂からシリカゲルが作られる。
      +NaOH     +HCl
ケイ砂――→水ガラス――→ゲル状ケイ酸――→シリカゲル
     加熱                 加熱乾燥
水ガラスは、水あめ状で取り扱いにくい。溶けにくいので、前日から10倍の水に溶かしておく。少し硬くなったものには、直接ビンに水を加えておく。
塩酸を加える目安はフェノールフタレインの赤色が消える手前までとする。
メチレンブルーの代わりに薄い赤インクを使用してもよい。
水ガラスは乾くと白い汚れがついて取れなくなる。水ガラス実験用のビーカーを別に用意しておくのが望ましい。
<参考>
 ケミカルガーデン
 ケイ酸ナトリウムの薄い水溶液に硫酸銅(U)や硫酸アルミニウムなどの重金属塩の結晶を入れるとケイ酸ナトリウムと金属塩が反応し、金属塩の表面に不溶性のケイ酸塩の薄膜ができる。
これらが成長して行く形や色は金属塩によって違い、植物の種から発芽して草木が成長して行くように見えることから「ケミカルガーデン」といわれる。