24.中和滴定曲線

[目的]酸に塩基(塩基に酸)を加えて中和していくときのpHの変化を調べる。
[薬品・材料]
 塩酸HCl 水酸化ナトリウムNaOH フェノールフタレイン 万能pH試験紙
[器具]ビュレット コニカルビーカー ホールピペット ガラス棒 ガラス板(アクリル板)
セロハンテープ
[操作]
1)「中和滴定」の操作に準ずる。
2)一定量ずつ滴下させるごとによくかき混ぜ、ガラス棒で万能pH試験紙にしみ込ませ液性を調べる。
3)pHの値をグラフに表す。
 
[留意点・工夫点]
万能pH試験紙の代わりにpHメーターを用いて直接pHを読みとってもよい。pHメーターを用いて滴定する場合、マグネティックスターラーで撹拌しながら水酸化ナトリウム水溶液を滴下する方法もある。
薬品・器具に関する注意は、「酸と塩基」、「中和滴定」を参照。
<参考>
 中和における指示薬の選択
 @強酸と弱塩基(例:塩酸とアンモニア水)
 ・・・中和点は酸性側。
 A弱酸と強塩基(例:酢酸と水酸化ナトリウム)
 ・・・中和点は塩基性側。
 B強酸と強塩基(例:塩酸と水酸化ナトリウム)
 ・・・中和点はpH7付近でpHの変化は酸性側、塩基性側にわたる。
 C弱酸と弱塩基(例:酢酸とアンモニア水)
 ・・・中和点はpH7付近であるが、変化の範囲が狭く、薬品の種類によって中和点 のpHも変化するので、適当な指示薬を決めることができない。