21.化学平衡と平衡移動
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[目的] | 化学平衡の状態にあるとき、濃度・温度・圧力などの条件を変えると平衡が移動することを調べる。 |
[薬品] | アンモニアNH3水 塩化アンモニウムNH4Cl フェノールフタレイン 濃硝酸HNO3 銅Cu片 |
[器具] | ふたまた試験管 注射器 ゴム栓 |
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[操作] |
a. | 濃度変化による平衡移動(アンモニアの電離平衡) |
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| b.温度変化による平衡移動 | c.圧力変化による平衡移動 |
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[留意点・工夫点] |
☆ | 二酸化窒素は刺激臭のある有毒気体なので吸入しないように注意する。また、皮膚に触れたらすぐに水で洗う。 |
☆ | 二酸化窒素を発生させる銅片は反応によってちょうど無くなるくらいの、他の実験で屑になったものを利用するとよい。 |
★ | 水で濡れた注射器は使用しない。 |
★ | 注射器は20mlぐらいのものが結果がよくわかる。(キャップには1号ゴム栓を少しくりぬいて使用する。) |
★ | 注射器のピストン部分にグリースやグリセリンを塗る。(内壁が透明になる、気体が漏れにくい、ピストンがなめらかに動く) |
★ | 注射器で気体を圧縮するとき、体重をかけて押さえないようにする。注射器が破損して、危険である。 |
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★ | イオンの濃度変化による平衡移動として、塩化ナトリウム飽和水溶液に金属ナトリウムを加える方法と塩化水素を触れさせる実験もある。 |  |
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