12.化学反応の量的関係

[目的]一定量の塩酸にいろいろな量の炭酸カルシウムを加え、発生する二酸化炭素の質量を測定して、化学反応における物質量の関係を調べる。
[薬品]炭酸カルシウムCaCO3 塩酸HCl
[器具]電子天秤 メスシリンダー コニカルビーカー 薬包紙
[操作]
1)一定量の炭酸カルシウムと塩酸を、量り取る。
2)塩酸をビーカーに入れ、炭酸カルシウムと薬包紙をのせて、その全質量を正確に量る。
3)反応終了後、ビーカーと内容物・薬包紙の全質量を量り、この結果から発生した二酸化炭素の質量を求める。
4)炭酸カルシウムの質量変えて、同様の操作を行い、二酸化炭素の発生量を求める。
[留意点・工夫点]
質量はできるだけ正確に量ること。
炭酸カルシウムを少しずつビーカーの壁面につかないように入れ、充分に反応させる。
塩酸の濃度を濃くして、同じコニカルビーカーに炭酸カルシウムを同量ずつ加えていき、その度に反応前後の質量を量る方法もある。
反応後のビーカー内に炭酸カルシウムが残っていないかを確認する。
マグネシウムと塩酸で水素の発生量を測定する方法もある。
反応物が飛び出さないように、ビーカーで覆うとよい。
ビーカーの代わりにコニカルビーカーを使用すると反応物が飛び出しにくい。
薬包紙を加えた質量を量る方が、より正確な実験を行うことができる。