7.結晶内の分子またはイオンの充填

[目的]模型の球(スチロール球)を用いて結晶格子を作成し、原子またはイオンが空間に規則正しく配列することを確認する。
[器具]スチロール球(大きさの同じもの)
[操作]
  
  体心立方格子面心立方格子六方最密構造
1)スチロール球を積んで格子を作っていく
a.最密にする
第3層を第1層と同じ所におく(a)六方最密構造
第1層を最密におく(a)→第2層を積む(b)
第3層を第1層と違う所におく(c)面心立方格子
(立方最密構造)
ab ab ab・・・・・六方最密構造
abc abc abc・・・・・面心立方格子(立方最密構造)
  b.最密にしない
  
第1層を最密にしない→第2層をおく→第3層を一層と同じ所におく体心立方格子
[留意点・工夫点]
球の組み立て方法は、接着剤と竹ひご、マジックテープ、箱に入れるなどの方法がある。
一層ごとに固定していけば、配列が理解しやすい。
スチロール球に、細いマジックテープをスチロール用ボンドで貼る。テープははずれやすいので、こまめにチェックする。
六方最密構造と面心立方格子を比較するために、ポスターカラーなどで色を塗ると理解しやすい。
  
スチロール球を入れるためのバットがあると便利。
<参考>
◎金属結晶の構造
結晶格子単位格子中の原子数配位数球の占める体積%
体心立方格子68%  最密ではない
面心立方格子
(立方最密構造)
1274%  最密充填
六方最密構造1274%   最密充填
  *配位数:ひとつの球が隣接する他の球の総数