5.物質の分離と精製

[目的]精製法にはろ過・蒸留・再結晶などの方法がある。これらの方法によって混合物の分離と物質の精製を行い、基本的な実験方法に慣れる。
[薬品]硫酸銅(U)CuSO4・5H2O ケイ砂SiO2  沸騰石
[操作]
 硫酸銅(U)とケイ砂の混合試薬の分離
[留意点・工夫点]
沸騰石は、沸騰をなめらかに行わせるためのもので陶器やレンガ等の破片(3〜5mm)で代用できる。
硫酸銅は回収、再結晶のものでもよい。また硫酸銅の代わりに硝酸銅の使用も可能。
ケイ砂は充分水洗いして再使用できる。
蒸留には枝付きフラスコとリービッヒ冷却器を使用してもよい。
<参考>
 『海水の蒸留』
      「枝付きフラスコとリービッヒ冷却器を用いた蒸留方法」
 [留意点・工夫点]
材料には、海水の代わりに砂糖水、しょう油、赤ワインなどの使用も可能。赤ワインの場合、弱火か湯煎器を使用する。
リービッヒ冷却器の水は、下から上へ流す。