1.成分元素の検出

[目的]身の回りにある物質に含まれている成分元素を、炎色反応や沈殿反応を行うことで調べる。
[薬品]食塩 濃塩酸HCl 硝酸銀AgNO3 石灰石(チョーク又は卵の殻)希塩酸HCl
酸化銅CuO 砂糖 石灰水 塩化コバルト紙
[器具]白金耳 ふたまた試験管(さ状ガス発生器) ゴム栓付き気体誘導管
[操作]
a.食塩の場合
1)食塩水の炎色反応を調べる。
2)硝酸銀水溶液との沈殿生成反応を調べる。
b.石灰石の場合
c.砂糖の場合
[留意点・工夫点]
試料を直接ガスバーナに近づけるときは、はじけることがあるので注意する。
石灰水は飽和溶液を作り、一晩置いて上澄み液を使用する。
酸化銅は砂糖の酸化剤として用いる。
塩化コバルト紙は自作できる。ろ紙を5%塩化コバルト溶液に浸し乾燥させて使用する。
白金耳の代わりにニクロム線の使用も可能。使用済みのニクロム線を再利用するときは、先端の変色部分をペンチで切り取ってから用いる。
固体の入った試験管を加熱するときは、水分が出て試験管が割れるおそれがあるので、底を水平より少し上げて加熱する。
加熱を中止して気体の発生を中止するときは、逆流防止のため、気体誘導管を石灰水から出しておく。