<関連実験> |
[目的] | 太陽電池(光電池)を用いて光通信を行う。 |
[準備] | 太陽電池 ラジカセ 紙コップ アルミ箔 懐中電灯 |
[操作] |
1) | 底を切り取って、アルミ箔を貼り付けた紙コップを用意する(送信機)。 |
2) | ラジカセのマイクミキシング端子に太陽電池をつなぐ(受信機)。 |
3) | アルミ箔に光をあて、反射させながら、紙コップに口を当ててしゃべる。 |
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[留意点・工夫点] |
☆ | 糸電話は声の(空気の)振動を糸の振動として伝えるが、光通信は、光の振動として伝える。この場合、アルミ箔で反射する光は、アルミ箔が振動することによって、太陽電池に達する光の強さがほんの少し変化することを利用している。光通信は、電流の流れで通信する電話や電磁波を利用する携帯電話と違って、雑音を含まずに大量のデータを高速でやりとりできるのが特徴である。 |
☆ | 太陽電池は、小さな安価なもので充分である。 |
☆ | アルミ箔をできるだけ平らになるように貼り付けることで、光を効率よく反射させ、よりきれいな音をより遠くまで伝えることができる。 |
☆ | アルミ箔のかわりにCDや金紙、銀紙を使用してもよい。 |
☆ | 太陽の光は強いので、懐中電灯の光よりかなり遠くまで届く。 |
☆ | 家庭の電源を利用した電灯(白熱灯や蛍光灯など)は、60Hz(関西)の交流を拾うので適さない。 |
☆ | 太陽電池の原理 |
| ・ | 太陽電池とは光を電気に変える装置で、p型とn型半導体を使って電気を起こす。光が強いほど大きな電圧が発生し、光があたらない夜中や雨の日は発電できない。 |
| ・ | 半導体に太陽の光があたると、電子とホールの対が生まれ、p型とn型半導体の接合面までくると、電子はn型へ、ホールはp型へと引き寄せられ、半導体の特性により、この接合面のところでは、一方向にしか流れない。このため、n型とp型の間に 電圧差(起電力)が生まれ、両方の電極に導線をつなげば、電気が取り出せる。 |
| ・ | 太陽電池として利用できるのは電子を動き回らせるエネルギーの強い光だけであるため、太陽光の一部しか電気に変わらない。 |