35.電池の起電力と内部抵抗

[目的]抵抗値を変化させて、流れる電流と電池の端子電圧を測定し、電流と端子電圧のグラフから、電池の内部抵抗と起電力を求める。
[準備]乾電池 乾電池ホルダー 直流電流計 直流電圧計 すべり抵抗器 スイッチ
[操作]
1)抵抗値を少しずつ下げていき、そのときの電流と電圧を測る。
2)横軸に電圧、縦軸に電流のグラフをつくる。グラフの直線の延長線と縦軸との交点が電池の起電力、直線の傾きの絶対値が内部抵抗となる。
[留意点・工夫点]
流す電流は数10mAずつ変化させていく。
500mAを超えると、値が極端に直線からはずれてくる。
古い電池と新しい電池、単1と単2と単3、マンガン電池とアルカリ電池等を比べると内部抵抗に差がある。
<参考>
 電池の内部は起電力の部分E〔V〕と電圧降下をおこす内部抵抗 r 〔Ω〕の部分からなるものと考えられる。
電池の端子電圧V〔V〕は、
    V=E− r I
と表すことができる。