9.電気

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名称 用途・特徴 使用上の注意 保管上の注意 写真
49 二重コイル コイルに電流を流したときに現れる誘導電流や電磁石などの様々な現象の実験に使用する    
50 誘導コイル 電磁誘導により高電圧を発生させる装置で、クルックス管・スペクトル管・クロス真空計など高圧放電実験に使用する 接点の調整が悪いと高電圧は得られないので、接点を調整ねじで適当な距離に調整する  
51 すべり抵抗器(スライド抵抗器) 絶縁陶管に巻いた抵抗線に刷子を滑らして電気抵抗を連続的に加減し電圧または電流を調整する
  • 最大抵抗値と最大許容電流が必ず明示してあるから、最大許容電流より強い電流を流してはいけない
  • 強い電流を流したい時は、抵抗器を並列につないで、各1本には最大許容電流以下の電流が流れるようにして使用する
  • 使用する際は、摺動子を必ず抵抗最大の位置にしておいてから、しだいに必要な抵抗値まで減らすようにする
  • 摺動子のばねは普通板ばねを数枚重ねたものを用いるので丈夫であるが、ペンチなどであまり調整をくり返すと破損するおそれがあるので注意する
  • 抵抗線の巻き線に部分的にゆるみなどが生じた場合には、そのゆるみを前後に送って分散させるようにしておく
  • 抵抗線が断線した場合には、専門業者に修理に出して新しく巻き変える
  • 52 単巻可変変圧器 マントルヒーター、フラスコヒーターなど各種ヒーターの温度調整に使用できる・交流を直流に変える    
    53 はく検電器 帯電の有無、程度および種類を調べたり、光電効果やコンデンサーの働きなどをみるのに用いる 持ち運ぶ時には、静かにびんの口もとを持って運ぶようにする
  • 使用後は、金属部分を乾拭きして、乾燥した場所にビニル袋をかぶせて保管する
  • 箔が取れたときには修理して保存する
  • 自分で修理する場合は、箔は挟んであった2枚の薄紙や、透明なトレース用のグラフ用紙の間に挟んだ状態で、安全かみそりの刃などで必要な大きさに切り取る
  • 薄紙の間に挟んだまま、水をマッチの軸で検電器の方に付け、静かに風のない所で箔をつければよい
  • まっすぐきちんと付けないと開き方が違ってくる
  • 乾燥した冬の方が実験も修理もしやすい
  • 箔の質はできるだけ薄くて腰の弱いものがよい
  • 錫、アルミニウム、銀などが用いられる(30mm×6mm程度2枚)
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    54 起電ぼん エボナイト板を猫皮などで摩擦し、負に帯電させ、金属板をその上に置けば、静電誘導の実験が行える    
    55 静電高圧発生装置(バンデグラーフ) 様々な静電気の性質を確かめる装置で、非常に高い高電圧が安定して得られるバン・デ・グラーフ氏の原理に基づく発生機である
  • 使用前にベルトの劣化を点検する
  • 起電中は電極に近づかない
  • 使用後は完全に放電させる
  • 56 ライデンびん 静電高圧発生装置からの静電気を多量に蓄え、放電差により放電実験を行う    
    57 絶縁台 静電実験の絶縁台として実験器具をのせて実験するほか、人を乗せて人体帯電の実験をしたり、感電を防止するのに使用する    
    58 電源装置 正確な電圧・電流の設定が行える    

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