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兵庫県立歴史博物館 館長 藪田 貫 |
チョコレート!チョコレート! 2018年2月15日 |
2月14日はバレンタインデーでした。わたしにも毎年、変わらず、郵送でチョコレートの小箱が送られてきます。差出人は20年も30年も前の教え子たちです。毎年、苦心して選んでくれているチョコには一瞬、目をやるだけで、チョコに付けられた身辺を綴った小文に読み入ります。また博物館では、メイトさんたちと女性職員一同からチョコを頂き、恐縮至極。そこで急遽、予定していたブログの話題を変えて、チョコレートの話を。
チョコレートと言えば、ベルギーでしょう。そのベルギーという国に、20年余り前の1995年、9月から10月の2ヶ月間、暮らす機会がありました。その時、帰国時に延ばしたままの髭が、いまも続いていますので、口髭歴23年という個人的な思い出に繋がりますが。
さて、初めて行ったベルギーから受けたカルチャーショックは沢山あり、しばしば、紹介していますが、チョコに限って話すとすれば、チョコレートが、日々の生活にたっぷりと入り込んでいる国だと言っていいでしょう。町の中にあるチョコレート屋さんは、まるで日本のパン屋さん。日本のように大手デパートで買うことは絶無。したがって町に出たついでに、ミルク5個とダーク3個、あるいはボックスに混ぜて200グラムと注文して、買って帰るのが常でした。もちろん安くはありませんが、日常品の価格感覚です。1年を通じてチョコを楽しんでいる国です。
そんな町のチョコレート屋さんが、いまやゴディバ(ゴダイバ)、ノイハウス、ビタメール、ピエール・マルコニーニ、レオニダス、コルネなどなど、超有名品となって日本にやってくるようになったのですから、驚きです。バレンタインのお蔭であることは間違いありません。
その後、毎年のようにベルギーに行く機会がありますが、お土産のトップは常にこれ。ベルギー王室がアフリカのコンゴに植民地を持っていたことが、ベルギーのチョコの原点だとされていますが、それを、ここまで育て上げたのはさすが「美食の国」。
近年、わたしが現地で一番感心するのは、近代建築とマッチしたチョコレート屋のショーウィンドー。(写真はすべて妻の撮影です)。
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