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兵庫県立歴史博物館 館長 藪田 貫 |
中学生が描いた「美ほとけ」 2017年6月15日 |
5月末から6月上旬にかけて恒例のトライやる・ウィークがあり、前期・後期それぞれ10名、合わせて20名の中学2年生が歴史博物館にやってきました。現役の13歳に会えるので、毎年、出会いを楽しみにしています。内訳は、前期が増位・高丘・飾磨東・飾磨西・大津の5中学校から男子5名、女子5名、後期が広嶺・安室・書写・琴陵・山陽・広畑の6中学校から男子7名、女子3名。みんな胸に自分の中学校特製のトライやる・ウィークの名札を付けています。前後期とも最終日に面談をさせてもらったのですが、来る前は博物館への期待を持つとともに、「他校の中学生と出会うので、仲良くできるか不安だった」というのは、いかにも初心な13歳です。結果は「案ずるより産むがやすし」の諺通り、「個性的な仲間だった」と総括した生徒もいました。頼もしい13歳です。
歴史博物館が初めて―という人もいましたが、お母さんがかつて博物館で働いていたのでよく来たという人も、また先の米朝展に一人で3回、見に来たという落語好きの男子生徒もいるなど、博物館との関わりも多彩です。その分、4日間のトライやるの感想もさまざまですが、ハイライトはやはり、実際に、来館者を前にして行う解説実習だったとは異口同音に語られたところです。
後期の生徒は常設展「ひょうごのあゆみ」の中からテーマを選びましたが、前期の生徒は特別展「ひょうごの美ほとけ」展の会期中だったので、それぞれ、自分の気に入った仏像を前にしてのミニガイドとなりました。この予定を耳にして、わたしから特別に生徒たちにリクエストを出しました。それは、「気に入った理由を書くとともに仏像を描いてほしい」というものでした。
13歳の生徒10名が描いた「美ほとけ」像をご覧ください。
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