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兵庫県立歴史博物館 館長 藪田 貫
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トライやる・ウィーク中の中学生と語る 2016年6月15日 |
先日、館長室でメールを打っていると、館長室の窓がガタガタと音がするので、驚いて外を見ると、清掃スタッフと一緒に中学生がモップで窓を拭いてくれていました。そうです――博物館の6月は、トライやる・ウィーク生の受け入れ期なのです。毎年、2週間にわたり、地元姫路市の中学生を受け入れますが、制服に身を包んだ中学2年生が、各週の火曜日から金曜日までの4日間、館長室と事務室の間にあるミーティングルームに集合し、館内で活動してくれています。いつもの博物館のリズムにアクセントを付けてくれる、そんなトライやる・ウィークです。
せっかくの機会なので、第2週目の中学生12名のなかから男女2名を選んでもらい、ブログに紹介することを了解してもらった上での懇談となりました。といってもわたしが一方的に質問し、答えてもらうことに終始したのですが。以下はその概要です。
普段は8時20分頃に中学校に家から歩いて通っていますが、この間、博物館には、電車や自転車で通い、集合は午前9時15分。午後の3時半に解散となります。目下は、成果発表である解説の準備をしているそうです。
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(1)特別企画展「歴史をいろどる群像」から選ぶ題材を聞いたところ、飾磨西中の内田君は「黒田二十四騎図」、香寺中の内藤君は「楠木正成像」、飾磨東中の中村さんは「源平合戦図屏風」、そして姫路東中の谷原さんは「清原元輔像」(渋いな・・)
(2)姫路のいいところを聞いたところ、やはり姫路城が二人、灘の祭りが一人で、「都会過ぎないところ」(中村さん)という解答にはまったく同感です。
(3)博物館の気に入ったところという質問には、現存天守の縮小展示、こどもはくぶつかん、広いエントランス(ひょうご空中散歩)、収蔵庫の木の棚、という解答がありました――目の付け処がそれぞれ違っていて興味深い。
最後にわたしへの質問を受けたところズバリ、「館長の仕事はなんですか?」(さぁ、なんと答えたでしょうか?)
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