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兵庫県立歴史博物館 館長 藪田 貫
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二年目のひょうご歴史研究室 2016年4月15日 |
ひょうご歴史研究室が発足して二年目に入りました。研究コーディネーター・県政推進事務員に加え、あらたに研究推進員を迎え、態勢も強化されての二年目です。
年度末の3月26日には、初年度のテーマである「播磨風土記」をめぐって研究室主催の講演会が開催され、300名を超える参加があり、研究室への期待の大きさを室長として感じた次第です。
発足とともに研究室には、@播磨風土記研究班、A山城・赤松研究班、Bたたら・製鉄研究班の三つの研究班が設けられ、20名を超える研究者が非常勤として参加していますが、どの研究班の研究会でも熱心な議論が交わされています。その要因として、歴史学と考古学の両分野が揃って参加している、県関係者と市町村関係者および大学関係者が一堂に会している、という人材構成の妙があるのではないかと思慮します。ひとりの歴史研究者としてわたしも、それぞれの研究会に楽しんで参加しています。
とくに嬉しいのは現地調査の機会があることで、車の運転できない身では容易に足を踏み入れることのできない西播磨地を、熟知した市町村関係者の案内で廻れるのは大きな喜びです。昨年11月から今年3月に掛けて廻る機会のあった佐用郡内の調査地―利神城跡の石垣、佐用都比売(サヨツヒメ)神社の石標、大撫山製鉄遺跡群で拾った鉄滓(金糞)のスナップ三点をご覧ください。
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